Art Of Adventure: ニューヨーク

23 May 17

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Art Of Adventure: ニューヨーク

『ミスター・ポーター』US版編集長、ダン・ルックウッドによるニューヨークのインサイダーガイド。

私の最も古い友人--私の結婚式でベストマンを務め、青春時代に世界中を共に旅した男--は現在、オスロに住んでおり、そこで学者をしている。これは不便だ: 滅多に会えない。毎週金曜日の午後5時にニューヨークの別の場所で待ち合わせ、1時間ほどその場所を見て回り、それから近くで一杯やる。私たちは常に高尚なものと低俗なものの両方に惹かれてきた。

私が行ったことのないニューヨークの名店もあれば(自分の家の目の前で観光地巡りをする人はいないだろうから)、わざとわかりにくくした店もあった。観光客の目を通して自分の住む街を見るのは、とても勉強になった。私はこの2ヶ月間で、それまでの3年間よりも多くのニューヨークと親友を見た。

そのハイライトをいくつか紹介しよう:

MET、MoMA、フリック、グッゲンハイム、ホイットニーに行けと言う必要はないだろう(もちろん行くべきだし、その順番もそうだろうが--実際、Metに行く前に、そこから始まるドナ・タルトのピューリッツァー賞受賞作『ゴールドフィンチ』を読むべきだ)。マディソン・アベニューにあるモルガン・ライブラリーは、見逃されやすく、訪れる人も少ないが、その広大な邸宅の一室には、例えばモーツァルトやベートーヴェンの魅惑的な手書きの楽譜や、オスカー・ワイルドやウィリアム・ワーズワースのオリジナルの手書きメモなど、見事なオリジナル原稿のコレクションが収蔵されている素晴らしい建物である。

アッパー・イーストサイドにある「エクスプローラーズ・クラブ」をご存知だろうか?ここは、勇敢な昔の冒険家たちが世界の果てから持ち帰った装身具、戦利品、剥製の驚くべき宝庫だ。マンモスの牙、恐竜の骨格標本、ナポレオンのエジプト旅行記、月に持っていかれ、ニールとバズ(この辺りではみんなニールとバズと呼んでいるのがクールだ)がサインした旗、パーシーという名の8フィートのホッキョクグマなどを見ることができる。

グランドセントラルのメインコンコースはなかなかのものだが、もはや最も公平な駅ではない。ワールド・トレード・センターの新しいオキュラス駅は、モダンな傑作だ。予算は20億ドル超過し、完成は7年遅れた。

もちろん、セントラルパークをぶらぶらしたり、新しく延びたハイラインを歩いたりするだろう。しかし、ワシントン・スクエア・パーク、ユニオン・スクエア、そして特にマディソン・スクエア・パークといったニューヨークの緑豊かな広場のベンチにしばらく座って、屋台でホットドッグを買って、フラットアイアンの細い影に座ってみてほしい。これらの広場を歩くことは、グリーンマーケットの屋台からチェスプレーヤー、ジャズのバスカー、ハレ・クリシュナ、「ショータイム」のブレイクダンサーまで、マンハッタン生活の一断面を体験することである。

"ナイフとフォークは使わない"


食べ物といえば、店名に「ジョー」と入っていれば間違いない。チャイナタウンにあるジョーズ上海は、最高のスープ餃子と無礼講のサービスが自慢だ。そして、ジョーズ・ピザのニューヨーク・スライスを食べるまでは、充実した人生を送ったとは言えない。 地元の人のアドバイス:スライスは折りたたむもので、ナイフとフォークは絶対に使わない。

The Ear Inn、The White Horse Tavern、McSorley's、Old Town Bar...などなど、ニューヨーク最古のバーを名乗るバーは少なくとも6軒はある。しかし、最近私がいつも旅行者を連れて行くバーが2軒ある。ひとつは、ウィリアムズバーグに新しくできたウィリアム・ヴェール・ホテルのルーフトップバー、ウェストライト。もうひとつは、セント・マークス・プレイスにあるPDTという隠れ家的な酒場だ。事前に電話で予約を入れ(電話番号は後ほど。PDTはPlease Don't Tellの略)、揚げたてのフランクフルトを出すファーストフード店「クリフ・ドッグス」の電話ボックスから入るという、ちょっと芝居がかった店だ。高級カクテルを飲みながら、ダーティドッグが食べられる。どうだ、ハイ&ローだろう?

ダン・ルックウッドは2014年にロンドンからニューヨークに移住。GQ Australia』と『Men's Health UK』を経て、現在は『Mr Porter』のUSエディター。

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