日本からの絵葉書

14 Nov 25

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日本からの絵葉書

グローブ・トロッターの「絵葉書」シリーズでは、世界各地の魅力あふれる旅先から体験を共有してくれる冒険心豊かな旅人やクリエイターを迎えています。今回は、写真家ミリー・クラークとともに日本を巡ります。

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ラーメンとレコードショップ、ネオンが交差する交差点、鹿が歩く公園、竹林、新幹線、野球場、そして日差しに照らされた島々──日本という物語には、数え切れないほどの章があります。今回の旅は、写真家ミリー・クラークが信頼するグローブ・トロッターのキャリーオンとともに東京に降り立つところから始まります。「到着してすぐ、活気あるショッピングストリートと印象的で遊び心のあるファッションに心を奪われました」と彼女は振り返ります。

ミリーが滞在したのは、渋谷・キャットストリートにあるトランクホテル。高層ビルが立ち並ぶエリアにありながら、穏やかで洗練された隠れ家的ホテルです。「忙しい渋谷の街を歩き回った後にくつろぐには完璧な場所です」とミリー。彼女のくつろぎ方は?「淹れたてのコーヒーを飲みながら、コリーヌ・ベイリー・レイのレコードをかけて過ごしました。

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初めて訪れる日本で、本場のラーメンを味わうことはミリーの外せないリストの上位にありました。彼女は夕食に向けて出かけると、迷わず東京の人気店「阿夫利」へ。「スタイリッシュなコンクリートの店内と、濃厚で美味しい豚骨ラーメン。間違いなく最高でした。」

東京は、数え切れないほどの街区と必見スポットにあふれています。渋谷スクランブル交差点、上野公園の豊かな緑、東京国立博物館のギャラリーなど。そして東京シティ・フリーマーケットでは、ユニークなトイコレクションや古着、雑貨の宝庫の中から、ミリーは自身のコレクション用にオリンパス OM-10を見つけました。

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4日間の東京滞在を終え、ミリーは次に名古屋へ向かいます。彼女は名古屋を「驚くほど魅力的」と表現します。日本で4番目に人口の多い都市である名古屋は、大都市のダイナミズムと地域らしさの両方が楽しめる街。「どこに行っても丁寧に焙煎されたコーヒー、個性的なヴィンテージショップ、そして江戸時代にまで遡る名古屋城など、文化と落ち着きの絶妙なバランスでした。

奈良公園の鹿

続いて奈良へ。ここでの主役は、街を自由に歩き回る鹿たち。公園の外にある屋台で100円の鹿せんべいを買って餌やりができますが、ミリーは今回は遠慮したとのこと。「鹿がとても好奇心旺盛で、バッグを覗いたり、人についてきたりするんです(あまり理想的ではないですね)。

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奈良からは大阪へ移動し、北新地の「Zentis Osaka」に滞在。「新世界エリアを訪れたのですが、明るいネオンとゲームセンターが輝いていました」。冷たい蕎麦を楽しんだ後、彼女は「Smartball New Star」を偶然発見。「壁一面のレトロなポスターとシルバーの内装で、まるで80年代のゲームの世界でした。

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次の目的地は京都。ここは、綿密な旅程を組まなくても楽しめる街です。芸舞妓の歴史を知る博物館や趣のある書店、そして街の象徴・八坂の塔がすぐそばにあります。ミリーは祇園の細い路地や茶屋を歩き、静寂の広がる嵐山の竹林や桂川沿いをゆったり散策しました。

「とても穏やかでした」とミリー。「星のや京都に滞在したのですが、森に囲まれた山間にひっそりと佇む場所でした。」また、嵐山以外のエリアを訪れるなら、「嵯峨野トロッコ列車」での風光明媚な旅も外せません。

広島原爆ドーム

そして旅の必須体験といえば、新幹線。ミリーは新幹線に乗り広島へ向かいます。広島市の南、基町エリアに滞在した彼女は、美しい港と海岸線に心を奪われました。「広島が大切にしている復興と平和という価値観が、景色にそのまま表れていました。

広島を歩いて巡る中で、ミリーは街の驚くべき回復力に深く心を動かされます。「広島平和記念資料館は、歴史と癒しを静かに、しかし力強く伝えてくれました。旅全体の中で最も重要な1日になりました。」

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ローカル文化とのつながりを深めるため、彼女は「広島東洋カープ」の野球観戦にも足を運びました。カープは原爆投下からわずか4年後に創設され、今もなお再建と前進を象徴する広島のチームです。ミリーは2nd Streetのリユースショップで古いカープTシャツを見つけ、この日の記念として購入しました。

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旅の最終章は沖縄。那覇に滞在したミリーは「モノレールが街を走っているので、キャリーオンでの移動も本当に楽でした」と振り返ります。南国の緑とトロピカルな空気が漂う那覇は、本土とはまったく異なる雰囲気で、彼女のパロットグリーンカラーのキャリーオンとも完璧にマッチしました。

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ハイライトの一つは「アメリカンビレッジ」。カラフルな街並み、ストリートアート、ビーチの活気に満ちたエリアです。ミリーはシナモンロールとコーヒーの店を営むフレンドリーなローカルと出会い、焼きたてのお菓子を楽しみながらお互いの話やおすすめスポットを交換しました。

那覇には街中のビーチや美味しいBBQのお店がありますが、ミリーはさらに自然を求めて旅を続けます。慶良間諸島へのシュノーケルツアーに参加し、透き通る海でウミガメと泳ぎ、船のデッキから海へ飛び込む──日本の旅を締めくくる、完璧なエンディングとなりました。

 

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