カラフルな旅の行き先:ダブリン

20 Sep 23

シェアする

カラフルな旅の行き先:ダブリン

グローブ・トロッターの新しいコレクション、ポップカラーコレクション の発売を記念して、旅行業界のエキスパートたちによるトラベルガイドの新連載を開始することになりました。コレクションの第1弾は、自然の色に触発されたパロットグリーン 。そして連載の第1回はその色にふさわしく、エメラルドの島と呼ばれるアイルランドの首都、ダブリンの魅力をたっぷりとご紹介します。

夏はそろそろ終わりですが、グローブ・トロッターから、明るい日差しのもとへ連れ出してくれる(例え話ですが) 、カラフルな新コレクションが発表されました。

新しいカラーはパロットグリーン、フラミンゴピンク、パステルブルーの鮮やかな3色。それぞれ、豊かな森や島の風景の緑、夕暮れの空、満開の桜、美しい建物の幻想的なピンク、よく晴れた日の空と海の青という、旅で出会う色を表現しています。

 

パロットグリーンのケースは2023年9月13日に発売を開始し、他の2色はプレオーダーを承ります。スタイルは2種類で、 ひとつはグローブ・トロッターのアイコンであるセンテナリーを踏襲し、クリーム色のヴァルカン・ファイバーボードのボディにカラフルなレザーのディテールを施したもの。もうひとつは1897年の創業以来受け継がれているオリジナルのスタイルで、大胆な単色のデザインが印象的です。

ポップカラー · 4輪キャリーオン & チェックイン | パロットグリーン

ダブリンは新しいものと古い伝統が混ざり合い、世界的レベルの食と文化、そして充実したナイトライフで知られた旅行者に人気の街です。そこで、その人気が本物なのか、 ダブリンがいかに「グリーンな街」、すなわち青々とした植物のように活気のある街 かを証明するために、北アイルランド州ベルファスト出身のトラベルライター、アンナ・ハートさんに、ダブリンで食べて、飲んで、泊まるのにお勧めの場所を紹介していただきます。

アイルランド、ダブリン

ダブリンは、伝統的な風景に若い精神が宿った街です。曲がりくねった リフィー川に沿って続く花崗岩の壁、中世の城、ゴシック様式の教会に目をひかれますが、一方でとても洗練された面もあります。インディーズファッションのブティックや個性的な音楽スポット、ゼロウエイスト(廃棄物ゼロ)にこだわるレストラン、シックなカフェなどが点在し、仕事にも遊びにもハードに取り組むことで知られるダブリン市民に愛されています。ダブリンは人も魅力的です。陽気でカリスマ性があり、旅行者にダブリンの街を楽しんでもらいたいと心から願っている彼らに出会うことそのものが、ひとつのアトラクションと言えるでしょう。

食べる

かつてダブリンと言えばパブが有名でしたが、近年では、欧州の中でも特にグルメを楽しめる旅先として人気が高まっています。才能と情熱あふれる多くの若いシェフたちが、ときにはニューヨーク、コペンハーゲン、シドニーなどでグローバルな経験を積んで故郷へ戻り、身に付けた国際感覚と自国の上質な食材を生かした料理を作っています。大西洋から獲れたてのカキ、ロブスター、魚が届き、周辺の農村地帯からは世界的に有名なビーフ、ラム、ジビエが供給されるという立地に恵まれたアイルランドのフードシーンを探求するのは、本当に楽しいものです。まずはおしゃれスポットのストーニーバッターエリアから散策をスタートし、コリアンテーブルで豆腐ビビンバを味わうか、あるいは洗練されたイタリアンの気分なら、クオリティに裏付けられた人気のグラーノや、その隣のワインバー、ア・フィアンコなどに立ち寄ってみてはいかがでしょう。

飲む

ダブリンはまるでパブ巡りをするために作られたのかと思うほど、歩きやすい街です。アイルランドの伝説の酒好き(そしてもちろん、伝説的な作家)であるジェイムス・ジョイスやオスカー・ワイルドの足跡をたどり、ガイドに従ってパブを次々に訪ねる街歩きは、もはや旅行者の通過儀礼と言ってもいいほど。ジェームス・ジョイスのファンが最初に訪ねるべきは、『ユリシーズ』に登場するデイビー・バーンズですね。また、1198年創業のブレイゼンヘッドは、 ブレンダン・ビーハンとジョナサン・スゥイフト、そしてアイルランドの革命家、ウルフ・トーンとロバート・エメットのお気に入りの酒場だったところです。一方、たくさんのパブが集まるテンプルバーエリアは、酔っぱらいの街というイメージが徐々に薄れつつあります。このあたりはインディーズファッションのブティックが立ち並ぶ活気のあるエリアでもあるので、この変化は喜ばしいことです(ハイエンドなリサイクルブティックのシオパエラ や、プロジェクト・アートなどのコミュニティアートセンターがお勧めです)。

 

体験する

ダブリンの文豪たちの行きつけの店でグラスを空けたら、トリニティ・カレッジ・ダブリンの旧図書館の中にあるロングルームを訪ねてさらに知的な空気に浸りましょう。スゥイフトも、ワイルドも、サミュエル・ベケットも、みんなここで文学的感性を磨きました。ここには、美しいことで知られる『ケルズの書』も所蔵されています。ダブリンには世界レベルの美術館・博物館やギャラリーがたくさんありますが、アイルランドの歴史を最も深く理解できる興味深い施設はEPICアイルランド移民博物館でしょう。また、ダブリンは市外に遠出したい人にも優しい街です。むしろ、アイリッシュ海へのアクセスがいいことがダブリンの大きな財産でもあります。ハウス、ブラックロック、ダン・レアリーといった美しい海岸の村はいずれも電車で30分以内です。

泊まる

ウォーターフロントを見下ろして立つスタイリッシュで美しいアナンタラ・ザ・マーカー・ダブリン・ホテルは、ダブリン旅行の拠点として便利です。館内のレストラン、フォーブズ・ストリートはモダンなアイルランド料理を提供し、地元の人から高く評価されています。一方、クラシックな滞在をするなら、ブティックホテルのナンバー31が最適でしょう。落ち着いたジョージアン様式の建物と上品なデザイン、賞を受けたハイクオリティな朝食が人気です。

アンナ・ハートさん:トラベルライター、作家、ブロードキャスター。ポジティブインパクトを生み出す旅行、エシカル(倫理的)なライフスタイル、サステナブルなデザインを専門とし、『コンデナスト・トラベラー』『ガーディアン』『ヴォーグ』『ザ・フェイス』『サンデー・タイムズ』などで執筆しています。

ニュースレター登録

グローブ・トロッターの最新情報をいち早くお届けいたします。

記事内の関連商品