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YASUKO
FURUTA
TOGA Designer
古田 泰子
“自分好みにカスタムできる贅沢”
OVER
100 YEARS
OF HISTORY
1897年創業。その100年をこえる歴史の中で本物を知る著名人たちに選ばれ続けているグローブ・トロッター。品格のある佇まい、使い込むほどにその人ならではの歴史が刻まれ、深まっていく魅力。そうした本物のラゲッジは、旅先での経験を特別なものにしてくれるだろう。
サイズや色、ディテールなど
理想に向けてデザインしていく
神話的でエッジーなデザインや素材使いのオリジナリティが支持されるファッションブランド、TOGA(トーガ)」。創設者でありデザイナーの古田泰子はイギリスカルチャーの影響を強く受け、コレクション発表をロンドンで行っている。ものづくりの裏側を熟知する古田がトランクケースの買い替えとして最近考えていたのが、イギリス生まれであるグローブ・トロッターだったという。
「20代前半に買ったスーツケース(他社製)を今も使っているのですが、ライフスタイルの変化や子供が成長したこともあり、長く愛せるものを新しく買いたいと思っていました。それで調べていたのがグローブ・トロッターです。先日銀座店に行ってきたのですが、自分の好みに合わせてボディやストラップの色、裏地の種類を自由に選べると知り感激しました。そもそも私がグローブ・トロッターを意識するようになったのは、イギリスのブランド イーリーキシモトとコラボレーションしたアイテムを目にしたことがきっかけです。タフなイメージの外見から蓋を開くと、中にはカラフルなテキスタイルが貼られている世界観が素敵だったんです。そのような組み合わせを自由にできるサービスがあると知らなかったので、組み合わせを考えることに時間を忘れて没頭してしまいました」。
古田さんのファッションデザイナー魂に火をつけたビスポークサービス。サイズや色、ディテールなどさまざまな要素の無限とも言える組み合わせを考えることは、悩ましくも楽しい時間を過ごさせてくれる。「各パーツや生地の種類が想像以上にたくさんありました。ボディやストラップの色はバーガンディのワントーンにし、裏地はブルーグレーにする組み合わせがクラシックで良いかなと考えています。もしくはブラックやネイビーでまとめるパターンも悩ましいです。オーダーメイドのスーツを作るように自分にフィットする組み合わせを考えることはとても贅沢な時間です」。
“オーダーメイドのスーツを作るように
自分好みにカスタムできる贅沢”
伝統と革新が
理想のクオリティを実現している
ビスポークオーダーができることはもちろん、各パーツのクオリティの高さや無駄のないデザイン性も古田さんを唸らせている。「四角いものが好きなのですが、スーツケースでここまで角ばったものはグローブ・トロッター以外にはないですよね。ヴァルカン・ファイバーを素材にし、創業当時から今も職人の手仕事で作られるからこそ実現できる形だと思います。手仕事だからこそ、四角いけれどもどこか人間の温かみや丸みが感じられることにも愛着が湧きます。
ダメージを受けがちなよすみが革のパッチでガードされていることも頼もしいですし、壊れてしまったら交換できることもありがたいです。縫製のレベルの高さにも驚かされました。特に分厚い持ち手のレザーを縫い付けている部分は、昔ながらの職人技術があるからこそできるのでついつい見入ってしまいました」。
効率を求めて機械化されるものづくりが多い現代だからこそ、手作業で作られる味わい深さがグローブ・トロッターの大きな魅力だ。「職人の手作業という譲れない部分を守りつつ、機能性を上げるために車輪を4輪にしたり、伸縮式のトロリーハンドルを取り付けたりとモダンにアップデートしている柔軟性があることもブランドとして素晴らしいですね。100年以上続くブランドの懐の深さを感じます。パタンナーや工場との厚い信頼関係があるからこそ、仕上がりのクオリティが担保されているのでしょう」。
理想のスーツケースを実現するためにビスポークのバリエーションをいくつも思案した古田さん。大きな買い物だからこそ、家族のためにもサイズ違いで3つ購入を考えているという。「習い事の遠征などでさまざまな場所に行く機会が増えてきた息子にも一つプレゼントしたいと思っています。私はロンドンやパリへ行くときに愛用するつもりです。バーリントン・アーケードにあるロンドン店にも是非訪れてみたい。ロンドンに行くたびに立ち寄るアーケードなのですが、次に行く時はビスポークオーダーしたスーツケースを持っていけると嬉しいですし、現地でメンテナンスも受けられるとのことなので安心です。銀座店に飾られていたヴィンテージのトランクもとても印象的でした。刻まれた傷の使用感や貼られているステッカーなどが味わい深く、使っていた人の思い出や個性を取り込んでものとしての魅力を増していることが素敵でした。だからオーダーしたものが届くことが楽しみですし、家族の思い出を刻み込んでいきたいなと思っています」。
古田 泰子
YASUKO FURUTA
TOGA Designer
「TOGA」デザイナー。1997年に「TOGA」を立ち上げる。2005年に発表の場をパリへ、2014年にはロンドンへと移す。現在、メインコレクション「TOGA」の他、プレコレクション「TOGA PULLA」、メンズウェア「TOGA VIRILIS」、ユニセックスライン「TOGA TOO」を展開している。
FEATURED PRODUCTS
2輪の大容量ラゲージ
古田さんが購入を考えている3つのサイズのうちの一つ、エクストララージスーツケース。グローブ・トロッターの中でも最大の容量を誇り、長期期間の旅行でも十分な荷物を収納することができる。ボディやストラップ、パッチはブラックもしくはバーガンディで統一し、シルバーのスタッズを打ってシックに仕上げる組み合わせを古田さんは考えている。