ロンドンのメイフェア地区、由緒あるバーリントン・アーケードにあるグローブ・トロッターの旗艦店が、待ちに待った新店舗のオープンをいたしました。
グローバル・フラッグシップ・マネージャーのマイケル・ロディがその舞台裏を明かします。
グローブ・トロッターのどんなところがバーリントン・アーケードにふさわしいのでしょうか?
グローブ・トロッターとバーリントン・アーケードには、共通点がたくさんあります。
深く豊かな伝統と1世紀を優に超える歴史があるということ、しかもその長い歴史の中で伝えられてきた流儀ややり方を忠実に守り続けている点も同じです。
新店舗では、お客様をどのようにお迎えしますか?
このたび、店構えも雰囲気も完全にリニューアルしました。
例えば、ジョージアン様式のタウンハウスを想像してください。
館の主は破天荒な旅好きで、あちこちを探検して集めた思い出の品をたくさん飾っているようなイメージです。
インテリアの刷新に加え、新たに店内に本格的な作業場を設置しました。
そこでは熟達した職人が、お客様が長年愛用されたケースをお預かりして修理を行います。
ご来店いただいたお客様は、その作業の様子をご覧になれます。
地下には新しくビスポークラウンジを設けています。
バーも併設していますので、にぎやかなロンドンの中心部とは思えない落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりとお酒を楽しんでいただけます。
私どもの新しい「我が家」には、発見や楽しみがたくさんありますので、お客様をお迎えする日が待ち遠しいです。
ブランドも刷新されましたね。これについて少しお話しいただけますか。
新店舗と同じく、グローブ・トロッターのブランドイメージも新しくなりました。
基本的には、皆様に長く愛され、知られてきたグローブ・トロッターであることに変わりはありませんが、それをさらに進化させています。
北極星のロゴマークは引き続きシンボルとして使用しますが、イエローとネイビーブルーの鮮やかな色に刷新しました。
また、ラゲッジのコレクションに4ホイールシステムを導入し、伝統を守りつつも、現代の旅にふさわしい利便性を高めました。
この店舗ならではのサービスはありますか?
これまでも店内で修理を行ってきましたが、新店舗では、お客様にその様子を実感していただけるようになりました。
売り場の中に作業場を設置し、お持ちいただいたケースを目の前で当社の専門職人が修理します。
お客様は作業が終わるのを待ちながら、当社が数十年前から受け継いできた伝統の職人技を見ることができるのです。
また、ラゲッジタグやパスポートカバーなどのレザーアクセサリーにお客様オリジナルのエンボスを施すサービスも店内で行います。
その他、ビスポークラウンジのデザインも一新しました。
本格的なバーを備えていますので、修理が終わるまで、あるいはお買い上げ品のご用意ができるまでのひとときを、シャンパンやカクテルを楽しみながらお過ごしいただけます。
今、店頭で最も注目すべきコレクションはどれですか?
ぜひ注目していただきたい新製品はたくさんありますが、最も大きなニュースは、幅広いコレクションに4ホイールモデルが登場したことでしょう。
今では2ホイールか4ホイールかを気にせずに、お好きなモデルを選んでいただけるようになりました。
まもなく新しいコラボレーションモデルや季節限定コレクションが次々に発売になりますが、中でも特にお勧めしたいのは、当店限定のバーリントン・コレクションです。
バーリントン・アーケードとのコラボレーションとしてデザインされたもので、アーケードの豊かな伝統がそのまま、グローブ・トロッターらしいスーツケースの中に生かされています。
デザインのもとになったのは、数百年前からアーケードを守っている伝統的な私設警備員ビードルの制服で、メインカラーはビードルの正装をヒントに、ネイビーとバーガンディの優雅な組み合わせになっています。
内側のライニングには、バーリントン・アーケードのバラのマークをあしらいました。バーリントン・アーケードと同様に、唯一無二のコレクションだと思います。
メイフェア周辺はどんなところですか?
まさにロンドンの真ん中にあって、すぐ南には、にぎやかなピカデリー地区や、ロンドンの主要なランドマークがたくさんひしめいています。
しかし実際に足を踏み入れてみると、メイフェアにはゆっくりと過ごせる静かな通りがいくつもあって、さまざまな店が並んでいます。
サヴィル・ロウ、ドーヴァー・ストリート、そして、長い歴史がありながらその名に反して決して古びることのないオールド・ボンド・ストリートなどです。
地元の人しか知らないお勧めの場所はありますか?
アルバマール・ストリートにあるポール・スミスの旗艦店へ行くと、きっと驚きますよ。
正面はふつうのブティックに見えますが、中に入るとたくさんの芸術品に目を奪われ、鑑賞していると自然に地下のギャラリーへといざなわれます。
ギャラリーでは常にさまざまな作品を入れ替えながら展示しています。
ツタで囲まれた涼しい小さな屋外スペースや、壁一面ドミノで覆われた部屋もあります。運がよければ、自転車でやって来たポール・スミス氏に会えるかもしれません。
2021年、この新しいストアに望むことはありますか?
言うまでもないことですが、お客様が戻ってきてくださったら、これほどうれしいことはありません。
今でもご用は承っていますが、リモートですから、やはり直接お会いするのとは違います。
当店のスタッフも大の旅行好きですから、お客様から旅の話を聞くのが本当に楽しいんです。
それができないことが、とても残念です。
お客様にご来店いただき、次の旅のご予定を聞きながら、その旅に合ったスーツケース選びのお手伝いをする日を待ち望んでいます。
お客様のお手伝いをするのが私たちの仕事ですが、一方で私たちにとっても、実に大きな喜びなのです。
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