ポール・スカルフォーがグローブ・トロッターをカスタムメイド

13 Sep 22

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ポール・スカルフォーがグローブ・トロッターをカスタムメイド

グローブ・トロッターのカスタムラゲッジサービスは、オンラインでデザインをカスタマイズできるサービスです。 ご自宅で、あるいは外出先で、どこからでもあなただけのラゲッジをデザインしていただけます。この記事では、モデルや俳優として活躍しながらメンタルヘルスに悩む人を救う財団も立ち上げたポール・スカルフォーさんに、彼がデザインしたスーツケースのことや、これまで行った旅の思い出などを伺いました。

ポールさん、あなたにとって良いデザインの条件とは何ですか?

品質が良いことです。一見すると高級そうなのに、すぐにダメになるものはたくさんありますよね。それから、本来の機能をきちんと果たすシンプルなものであってほしいです。形と機能がうまく組み合わされているものは非常に魅力的です。好きな自動車の話をさせてもらうと、自動車の形は多種多様で、空気力学を計算して美しくデザインされますが、本当にいいクルマというのは機能も優れています。非常に性能が高いんです。性能の良さがデザインに表れているクルマもありますよ。例えば、ジャガーEタイプや、70年代のレンジローバーのダッシュボードとスイッチ類がそうですね。形と機能、それがクルマに限らずいいデザインの決め手だと思います。

グローブ・トロッターについても同じですか?形と機能のコンビネーションが気に入っていると…?

まさにそのとおりです。あとは、シンプルさですね。クラシックで美しい外見は、まるで芸術品ですよ。1950年代のハリウッド映画のような、永遠のエレガンスを感じます。同時に、ラゲッジとしても優秀です。造りが丁寧で、とても軽い。先日、バーリントン・アーケードのグローブ・トロッターに行ったんですが、修理に出したスーツケースを受け取りに来た人がいました。聞けば、彼はそのケースを27年間も使っているそうです。長持ちしていますね。

ご自身でデザインされたグローブ・トロッターについてお聞かせください。デザインのアイデアはどこからきたものですか?

2010年に、カリフォルニアのカーメルの近くにあるペブルビーチで開催されたクラシックカーオークションに行きました。世界的に有名な素晴らしいオークションです。そこで、ジャガーEタイプを見たんです。ビンテージの3.8LのEタイプクーペで、最高に美しいグリーン、ブリティッシュ・レーシング・グリーンの少しくすんだ色でした。トリムはタンカラー(淡い茶色)に改装されていました。内装はすべて、シートバックも、カーペットも、ダッシュボードもタンカラーで統一されていて、そこに、コントラストが際立つ黒のスイッチやダイヤルが付いていました。トランクは横開き で、トランクの中のライニングの色も同じくキャラメルタンでした。温かみがあってエレガントなその色合わせがずっと心の中に残っていたんです。

そのデザインを、どんなふうにスーツケースに取り入れましたか?

デザインをそのまま取り入れました。つまり、ボディはグリーン、内側はキャラメル色にしたんです。外側はがっしりとした力強い色、しかも年月とともに少しくすんでくる色にして、内側はそれとは反対のラグジュアリーなイメージのキャラメル色のヘリンボーン生地にしました。ライナーを外観と正反対の明るい色にしたので、開けるたびに楽しい気持ちになります。中の色を明るくすることには、実用的な利点もあるんです。色の区別がはっきりするので、中に入れた物を見つけやすいんです。ディテールも、レザーコーナーとハンドルはチョコレート色、金具はゴールド、ふたの縫い目は薄いバーガンディレッドで仕上げる など、楽しみながらデザインしました。

世界中を旅しておられますが、夢の旅行先、何度も訪れる場所はありますか?

カリブ海の バルバドスが好きで、しょっちゅう行きます。気候、海、ビーチの快適さもちろん、文化や人々も素晴らしいです。バトシェバビーチのダイナズバーで、ガーデンテーブルに座って串刺しのチキンにかぶりついた次の日には、ローンスターホテルのスタイリッシュなレストランでディナーを楽しむ、なんていうことができるんですよ。コントラストがはっきりした島なんです。バトシェバのある東側は起伏が多くて風が強く、西側のセントジェームズはいかにもカリブの夢という感じの、ゆったりと落ち着いたエリアです。島のいたるところに観光客に人気の美しい海岸線がありますが、地元の人に愛される居心地のいいビーチもあるんですよ。南の方にあるマイアミビーチという紛らわしい名前のビーチもそうです。こちらのマイアミは、食べ物の屋台があったり、子どもたちがその辺で走り回ってサッカーをしていたりします。いろいろな雰囲気を味わえるのが、バルバドスの面白いところです。

では、行ってみたいけれども、まだ行っていないところはありますか?

オーストラリアのクイーンズランド州にあるリザード島にはぜひ行ってみたいですね。グレートバリアリーフの島です。ビーチとサンゴ礁の美しい写真を見た瞬間に、よし、次はここだと決めました。都会からずいぶん離れているのもいいですしね。

都会はどうでしょうか? お気に入りの街はありますか?

好きな街はニューヨークです。これまでに何度か住んだことがありますが、長い時間を過ごして分かったのは、ニューヨークは小さな村がたくさん集まったような街だということです。雰囲気も、食べ物も、エンターテイメントも、エリアごとに全く違うんです。ニューヨークに行くと最初は迫力に負けそうになったりしますが、よく知れば素晴らしい街です。夏にはセントラルパークの中で過ごすことも多かったですが、気に入っていたのは自分の家の近所でした。ユニオンスクエアのすぐ下で、ブラウンストーンの家々が立ち並び、感じのいいカフェなどがたくさんあるところです。

これまで経験した中で、最も「冒険だった」旅について教えてください。

それなら、仕事で行ったアルゼンチン旅行ですね。デビアスダイヤモンドのCMを撮影した時のことです。キャンペーンディレクターとのミーティングで、『ナショナルジオグラフィック』の記事に出てくる木の写真を見せられました。その木を背景に使いたいというんです。その木があるのはアルゼンチンの、チリに近いパタゴニア地方で、軍隊を使って行くようなところでした。雪が降っていたので、軍隊に頼んで軍用トラックで引っ張ってもらいながら現地入りしたわけです。外は雪だし、辺鄙なところだったので何もすることがありませんでした。刑務所と教会ぐらいしかなかったと思います。ところが、現地で友だちになったドライバースタッフの中に、お父さんが現地の市長だという人がいて、その彼が「よかったらバイクと馬で一緒に観光しないか」と誘ってくれたんです。そこで、他の撮影クルーがみんなカジノに行っている間(カジノも1軒ありましたね)、私は大自然を満喫しました。アルゼンチンは本当に面白いところですよ。アルゼンチンに、ウェールズの旗を掲げてスペイン語とウェールズ語を話す町があるのをご存じですか?私たちが滞在していたところのすぐ南でした。

これまで宿泊した中で、最高のホテルはどこでしたか?

バルバドスにあるフスティックハウスというレンタルヴィラです。厳密にいえばホテルではありませんが、私のお気に入りの滞在先です。イギリス人芸術家のオリバー・メッセルがデザインした美しい邸宅です。島のセントジェームズ側を見下ろすところにあって、岩を掘ったような造りのプールが付いています。裏門を出ると小さな村があって、ビールや魚はそこで買えます。11エーカー(約1万3500坪)の敷地の中には、マホガニーの木が茂った庭園もあります。みんな短パンとTシャツ姿で自転車に乗っているような、のんびりしたところです。

旅先での食事で最高だったのは、どこの料理ですか?

思いつくものが二つあります。一つは、妻の友人がローマで経営しているレストランです。ローマの市内を流れるテヴェレ川に浮かべた船の上に作ったバヤという名前の店で、彼女と兄弟が共同で経営しているそうです。彼女は以前、ニューヨークで自身のパイレーツラジオ局を持っていた個性的な人ですが、店を訪ねると、本当に素晴らしいイタリア料理を作って出してくれます。もう一つの忘れられない食事は、ちょっと珍しい体験なのですが、日本の山奥のスパホテルに滞在したときのことです。ホテルの廊下で、日本の有名なシェフ、ノブ さんにばったり出会いました。私の同行者がノブさんの知り合いだったこともあってランチに招かれ、私たちはキモノ にぞうりといういでたちでホテルの隣にあるノブさんの自宅におじゃまして、ノブさんの料理をごちそうになりました。キッチンの床が温泉につながっていて、腰かけて足をお湯の中に入れたのを覚えています。

世界でいちばんお気に入りのバーはどこですか?

ベネチアのハリーズバーです。評判が高かったのでさぞ豪華なバーだろうと思っていたのですが、行ってみるととてもおとなしくてシンプルなバーでした。ここのカクテルは最高ですよ。

旅行や移動の手段として、どんな乗り物がお好きですか? お気に入りの自動車をご自身で運転することですか?

100パーセントその通り!バンでも乗用車でもバイクでも、とにかく運転が好きです。ただし、パワーのあるものに限りますが。初めてクルマを買ったのはまだ10代のころで、シャイニーブルーのとんでもない色に塗装し直されたフォードの3LカプリGXLでした。それ以来ずっと、クルマに熱中しています。本当に疲れていて誰かに運転してもらいたいとき以外は、自分で運転したいですね。道に関しても自由な気持ちでいられるし、自分でクルマをコントロールしていると思えば自分の力を実感することができます。どこでも好きな方向を目指して、いつでもすぐに出発できるのは最高の気分だと、いつも感動します。私にとって運転は、ある種、瞑想と同じような面もあります。運転中は今この瞬間に起きていることに完全に集中し、まわりの状況をすべて認識しなければなりませんから。加速するときや、コーナーを曲がるときの感覚も楽しいです。こういう気分が本当に好きです。

これまでたくさんの自動車やバイクを所有してこられたと思いますが、今選ぶとしたら、何を選びますか?

今なら、フォードの1971年型F150ピックアップが欲しいです。または、金に糸目をつけずに選ぶなら、1960年代のフェラーリ250GTショートホイールベースで決まりです。1度運転したことがありますが、ものすごく感動しました。

お気に入りの道はありますか?

アメリカのパシフィックコースト・ハイウェイかな。サンタバーバラ周辺や、カーメル、ビッグサーなどの風光明媚なところを通っています。ジュラシック映画の中に入ったような、非常に美しい景色を楽しめます。スピードを落としてゆっくり走りたい道ですね。

運転中はどんな音楽をかけますか?

そのときの気分によります。私は音楽の好みが幅広くて、ビギー・スモールズの『ジューシー』からシャルロット・チャーチが歌う『ピエ・イエズ』まで、いろいろ聞きます。ただ、もちろん音楽を流しながら運転するのも好きですが、エンジン音がいいクルマの場合は、その音を聞いていたいんです。例えばジャガーの古いEタイプとか、アストンマーティンのDB5などのエンジン音は心地いいですよ。

あなたのパッキングスタイルは?

手際いいですよ。理由は簡単で、旅の経験が長いので、何を持って行きたいか、旅先で何を使うかが正確に分かるようになったんです。荷物はくるくる丸めて入れるとたくさん入りますから、今ではほとんど意識せずに、機械的に詰めていきます。

旅に必ず持って行くものは?

万一を考えて下着をたくさん持って行くというおかしな癖がありますが、それ以外は、おしゃれな靴とジムでも使えるカジュアルな靴を1足ずつ、黒とベージュと白のソックスを1足ずつ、ジーンズ2本と何にでも合うニュートラルカラーのパンツを1本、白と黒とグレーのTシャツを2着ずつ、N.ピールのニット(カーデガンとジップアップのトップス)を3色、ニュートラルカラーのスポーティーなジャケット(ボンバージャケットなど)を持って行くことにしています。これが基本のリストです。あ、それから電源アダプターも忘れずに。

旅行に必ず持って行くぜいたく品は?

マーマイト(英国の家庭にある調味料) は必ず持って行きます。パッケージのふたを自分用にカスタマイズしてあるんです。それはともかく、旅に欠かせないぜいたく品と言えば、iPadですね。かつての旅行では、電話用にミラノとパリで別々のコインを用意しなければいけませんでしたが、iPadがあれば、いつでも誰とでも話ができます。特に大切な家族との連絡もすぐにできます。また、正しいサイズ比で映画を見ることもできるし、メールも送れます。最近はみんな、それが当たり前だと思っていますが、旅行中の連絡に長年苦労した経験のある私にしてみれば、いつでも誰とでも好きなように話ができるというのは、本当にぜいたくなことです。

旅行には何を着て行きますか?

最近は飛行機内ではカリフォルニアのブランド、アビエイターのジーンズで過ごします。ストレッチがきいているので楽だし型崩れもしなくて便利です。ポケットにはファスナーが付いているのでパスポートやカードを入れておくこともできます。トップスはN.ピールのカシミアのパーカーと柔らかいTシャツを着て、靴はスニーカーです。機内では快適さと実用性が最優先です。自動車で移動のときも同じです。特に自分でハンドルを握るときは、時間の長短に関わらず、ストレッチのジーンズとTシャツです。どういうわけか、運転中に腕を出しているのが嫌いなので、上にカーディガン をはおります。靴は、エコーのハイトップなど、細身のスニーカーで。バイクに乗るときは、ライトメリノウールの下着にメリノウールのベースレイヤー(どちらもアイスブレーカー)、その上に、体を保護するためにレザーのパンツかケブラーデニムのジーンズをはいて、キャンバスのボディプロテクターを付けるかレザージャケットを着ます。ケブラーで補強したドゥカティのレザージャケットを着ることもあります。あと、バイク用のブーツとヘルメットは必須です。

ポール・スカルフォーさんは、モデル、俳優として活躍しながら、依存症からの回復を目指す人のための慈善団体、ストライド財団を運営しています。妻と2人の子どもとともに、ロンドン在住。

ポールさんが夢のスーツケースを作るために利用したのは、グローブ・トロッターのオンライン・カスタム・ラゲッジサービスです。ビスポークをオンラインで行うサービスで、ボディ、ライニング、内装の色からサイズ、ロック(鍵)やバックルの色まで、すべてをお好みに合わせて選んでいただき、グローブ・トロッターの英国工場で製作します。

詳しいご案内はこちら、またはグローブ・トロッター 銀座旗艦店にお電話でお問い合わせください。カスタマイズ担当のアドバイザーがご相談を承ります。

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