Globetrotting with…リチャード・ビードル

23 Mar 22

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Globetrotting with…リチャード・ビードル

ソリシター(事務弁護士)からモデルに転身、さらにデザイナー、クリエイティブディレクターとしても活躍するリチャード・ビードルさんに、旅に彩られたこれまでの人生についてお話を伺いました。旅のワードローブのヒントも教えていただきます。

グローブ・トロッターを使い始めてどのくらいになりますか? どんなケースをお持ちですか?

2016年に、マラケシュ旅行のために手に入れました。グリーンのボディにブラウンのレザーストラップが付いたラージサイズのスーツケースと、それよりやや小さい、レッドのボディにブラウンのレザーストラップのスーツケースと、ふたつ持っています。

「これ以上のラゲッジを作るメーカーを、私は知りません。上質な技術で作られているので長持ちしますし、古くなるほど魅力が出てきます。」


どんなところが気に入っていますか?

とても洗練されてエレガントなのに、頑丈で耐久性があります。これ以上のラゲッジを作るメーカーを、私は知りません。上質な技術で作られているので長持ちしますし、他社のラゲッジと違って、古くなるほど魅力が出てきます。

お仕事がら世界各地に行かれますが、旅の良さはどんなところにありますか?

初めてのことや、よく知らないことを体験できることです。そこでしかできない体験や、珍しい文化を身をもって味わえることだと思います。

お気に入りの旅行先や、よく行く場所はありますか?

私たちが休暇でよく行くのは、アマルフィ海岸のヴィエトリ・スル・マーレです。有名な観光地のポジターノ、カプリ、アマルフィなどから目と鼻の先にある小さな町ですが、どういうわけか、ここだけはあまり観光地化されていません。陶器生産が盛んで、美しい石畳の小道の両脇に、タイルやモザイクで装飾した店が立ち並んでいます。また、人々の生活の息遣いが感じられる白いしっくい壁の建物や、あちこちに植えられたレモンの香り、職人が作業をする音など、のどかな魅力のあるところです。

行きたいと夢見ながら、まだ行けてないところはありますか?

インドです。これまで何度も予約を試みましたが、どうしても仕事のやり繰りがつかず、希望どおりの滞在期間を確保することができなくて、まだ行けていません。

都市についてはどうでしょう? 長期滞在するならどこがいいですか?

いささか定番ではありますが、秋(または春)のパリ以上のところはないでしょう。

これまで経験した中で、最も「冒険だった」旅について教えてください

30歳の誕生日を記念して、ロンドンを出発してロサンゼルスへ行き、そこからフィジー、ニュージーランド、オーストラリアを回りました。さらに、途中で仕事のためにシンガポールへちょっと寄り道をしてから中国へ行き、シベリア横断鉄道に乗ってモンゴルを経由してロシアに向かいました。それからクロアチアに行った後、仕事をするためにニューヨークに渡り、結局2年近く滞在しました。私の人生の中で、間違いなく最長で、最も冒険に満ちたバケーションでした!

これまで滞在した中で、最高のホテルはどこですか?

モンテカルロのオテル・ド・パリです。仕事のスケジュールを受け取った時に「夢じゃないか」と思うことが時々ありますが、あの時もそうでした。コートダジュールでベントレーの撮影をしたときです。ベントレーの「フライングスパー」で1日かけて海岸線を走った後、オテル・ド・パリにチェックインしました。世界的に有名なホテルですが、ここで私は最上階の2フロアを使ったプリンセスグレース・スイートという部屋に案内されたんです。このホテルはモナコ大公のレーニエ3世と公妃のグレース・ケリーが披露宴を開いたところで、スイートルームの中には公妃の愛用品が展示されていました。その他に、プライベートなルーフトッププールが付いていたり、執事のような専任のコンシェルジュもいました。

旅先での食事で最高だったのは、どこの料理ですか?

京都の錦市場にある錦鮨しんでしょう。10席ほどしかない隠れ家のような店で、メニューはなく、専属の職人と話をしながら、9品のコースをいただきました。

世界でいちばんお気に入りのカフェは?

私の仕事場があるセントラルロンドンならフラット・ホワイト、住まいのあるイーストロンドンなら、デリ・ダウンステアーズです。

旅行に行くときは、どんな乗り物が好きですか?

AからBへ、できるだけ早く移動できるものがいいですね。その一方で、鉄道の旅にもとても心をひかれます。オリエンタルエクスプレスでの休暇は夢ですね。あるいは、そこまで大々的なものでなくても、ブリティッシュ・プルマンに乗るのも好きです。あの時代の旅は、乗り物の装飾が独特だったり、サービスが細やかだったりと、特別な何かがありますよね。

あなたのパッキングスタイルは?

プロ並みです。わずかな隙間も見逃さず、きっちりと詰めます。

旅に必ず持って行くものは?

旅行用の小型のスチーマーです。旅先で洋服をきれいに整えておくための必需品です。

旅に必ず持って行くぜいたく品は?

いい保湿用化粧品があると非常に助かりますね。ザ・フェローシップの「アドバンスト・モイスチャーライザー」はとてもいいですよ。それから、リップバームも(トム フォードが最高です)。あまり男らしいぜいたく品ではないですが。

旅には何を着て行きますか?

リラックスできる、ゆったりとしたものを重ね着します。これまでパリやブダペストに行った数回の旅行で、冬の旅行スタイルは完成したと思っています。ボッテガ・ヴェネタのウォータープルーフのクロッグ、パンセレラの厚手のカシミアソックス、アミ パリスのコーデュロイのワイドフィットパンツ、パンゲアのフード付きパーカーにドレイクスのチョアジャケットを重ね、キング&タックフィールドのオーバーサイズのコート、というコーディネートです。

旅行先が夏の都市だったら、どんなファッションがいいでしょうか?

スコット・フレーザー・シンプソンズのリネンのワイドレッグパンツと、ボーディか、エス・エス・デイリーの軽めのシャツを着ることが多いです。足元は、軽快なローファーか、レザーのサンダルです。

シーサイドリゾートへ行くなら、何を着ますか?

ヘミングスワースのスイミングパンツと、サンタンローションをたっぷり。

愛犬のビニー君を旅行に連れて行くことはありますか?

実は、今は2匹飼っているんです。ビニーにはアルバートという名前の弟もいるんですよ。イギリス国内の旅行なら、連れて行きます。海外に行くときは、私の両親か、妻のメリッサの両親といっしょにのんびりしてもらいます。

リチャード・ビードルさんは、ロンドンのシティでソリシター(事務弁護士)の職に就いた後、モデルとして見いだされました。現在はカメラの前に立つだけでなく、数々のブランドの依頼を受けてデザインコレクションの準備にも参加しています。妻と、ミニチュアダックスフンドのビニー、アルバートともに、ロンドン在住。

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