デジタル時代を迎えた今、ゆっくりと楽しむ旅に夢中になる人が増えています。
超音速旅客機コンコルドが大空にデビューしたのは1969年。
人類が初めて月に到達してから10年後のことでした。
コンコルドは、スピードと冒険の時代の到来を人々に予感させました。
高速での旅が、現代のテクノロジーがもたらした偉業であることは間違いなく、世界中の土地と人々が見事につながりました。
しかし今、スマートテクノロジーの時代になり、世界とのつながりがソーシャルメディアを通じてリアルタイムで実現できるようになると、今度は逆に、人々はゆっくりとした旅を好むようになったのです。
できるだけ速く移動し、できるだけ多く未知の土地を訪ねるのではなく、移動そのものを豊かな時間として楽しむ旅のスタイルが見直され始めました。
航空機や自動車が環境に及ぼす影響も、スロートラベルの人気が高まっている理由のひとつでしょう。
気候変動がこれまでになく人々の関心を集め、自分自身の行動の炭素排出量を気にする人が増えてきました。
ユーロスターの研究によると、ロンドン―パリ間の移動に高速鉄道を利用した場合、航空機に比べて乗客ひとりあたりのCO2排出量は90%削減されるそうです。
2019年、スーパーモデルのエディ・キャンベルさんは、ロンドンコレクションからミラノコレクションへの移動に鉄道を利用しました。
その体験を語った記事が掲載された数カ月後の雑誌『ELLE』によると、12時間かかる列車の旅は「天国だった」そうです。
「快適なシートに心地よく揺られながら、窓の外を流れていく美しい山々やきらめく湖面を眺め、乗り合わせた人と友だちになったり、たまったメールに返信したりしてゆったりと過ごしました。イタリアのおばあちゃんたちが洗濯物の下着を干している姿も見えた」と言います。
グローブ・トロッターが創業した1897年のころは、大陸や海を渡る長い旅は、蒸気船と列車で行くのが当たり前の時代でした。
今でもグローブ・トロッターは、急がず、たっぷり時間をかけた当時の旅こそ、真に贅沢な旅だったと考えています。
だから、創業以来120年間に発売されたすべてのコレクションには、この時代の精神が大切に受け継がれています。
グローブ・トロッターのデザイナー、シャーロット・セドンは、こう語ります。
「スロートラベルが大きなトレンドになっているようです。気候変動に対する社会全体の意識が高まっていることも理由のひとつですが、それだけではなく、目的地までの移動時間も大切な休暇の一部だと皆さんが考えるようになっていることも理由でしょう。移動時間をもっと重視し、楽しみ、ときにはもっと時間をかけたいと考える人が増えているのです。」
「グローブ・トロッターと言えばラグジュアリーな旅の代名詞であり、スロートラベルにふさわしいブランドです。グローブ・トロッターのケースは、どんなタイプの旅にも合うようなデザインと造りになっていますので、長く愛用し、世代を超えて受け継いでいただくこともできます。生涯を通じて使い続けていただくことは、サステナビリティと心のゆとりを大切にするスロートラベルの精神にも通じます。」
この感動をぜひあなたにも。
グローブ・トロッターがお勧めする3つのスロートラベル
ロンドンからフォートウィリアムへ、カレドニアンスリーパーの旅
クラシックな寝台列車で、ロンドンからスコットランドへ向かいます。
イギリスを縦断し、ウエストハイランドの美しい風景の中をゆったりと走る500マイル、14時間の旅です。
カレドニアンスリーパーは「車輪のついたホテル」と呼ばれ、乗客は快適な座席に身を委ねて、スコティッシュスモークサーモン、ハギス、ニープスアンドタティースなど、5つ星のスコットランド料理を楽しむことができます。
sleeper.scot
憧れのドナウ川の船旅
列車とフェリーを乗り継いで風光明媚な景色を楽しむ旅です。
ブリュッセル、ケルンを経由してハンガリーの首都ブダペストまで移動したら、そこからドイツのバイエルン州レーゲンシュブルクまで、ドナウ川を行く7日間のロマンチックな船旅です。
greatrail.com
マハラジャ・エクスプレスの旅(複数のルートがあります)
通称「東洋のオリエントエクスプレス」。
豪華なインテリア、ラウンジ、レストラン、バトラーサービスなど、英国統治時代のインドを思わせる贅沢な列車です。
ワールドトラベルアワードでは7年連続で「世界で最も豪華な列車」に選ばれました。
the-maharajas.com
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