トゥルー・ブルー : サファイアの魅力

05 Mar 19

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True Blue: Facts About Sapphires - GLOBE-TROTTER

2019年 3月、神秘的なサファイアブルーカラーのスーツケースが新しく誕生いたしました。これを記念して眩いサファイアの魅力やエピソードを紐解いてみましょう。

 

頑強な石

サファイアは美しいだけが特徴ではありません。4大宝石の1つであるサファイアは(他3つはダイヤモンド、エメラルド、ルビー)、何千年もの間、世界中で愛されてきた宝石です。サファイアは神性、王者、知恵の象徴と言われ、鉱物の硬度を示すモース硬度はダイヤモンドよりほんのわずかに低い 9/10と、高い数値を誇ります。その頑強さを買われ、アップル・ウォッチを傷などから守るためのコーティングには人工的なサファイア・ガラスが使用されています。

 

色とりどり

サファイアはロイヤルブルー色のイメージが強い宝石ですが、青以外にもオレンジ、黄、緑、紫、そして黒と、バラエティーに富んだ色味を持っています。珍しいところでは、さらに、ダイヤモンドに近い無色のサファイアや、光の具合によって色味が変わるサファイアも存在します。最もレアで貴重な色は薄いピンクオレンジ色のサファイアで、スリランカの主要民族のシンハラ語で「芙蓉(ふよう)」を意味する言葉から由来する「パパラチア(Padparadscha)サファイア」と呼ばれる種類のサファイアです。しかし、赤色のサファイアは存在しません。というのも、赤色のサファイアはルビーに分類されます。サファイアとルビーは同じ化学組成を持ち合わせているのです。真正のルビーの色は血赤色であり、血赤色より薄い赤色の石はピンクサファイアに分類されるのです。

 

歴史

サファイアは何千年もの間、重宝されてきた宝石と言っても過言ではありません。古代エジプト人にとってサファイアは、すべてを見透かす力があると信じられたホルスの目を象徴する宝石であり、古代ローマ人や古代ギリシャ人からも知恵を象徴する石として崇められていました。ブルーサファイアと貴族との関係は中世時代にまで遡り、悪霊から身を守るお守りとして王や女王が身に着けていました。世界で最も有名なサファイアの1つにスチュアートサファイアと呼ばれるサファイアがあります。大きさが 3.8 センチで104カラットもある美しいサファイアは英国王チャールズ2世の時代よりイギリス王家で代々継承されてきました。スチュアートサファイアはゆくゆく、ビクトリア女王の大英帝国王冠に組み込まれ、現在は他の王冠宝石と共にロンドン塔の中で大切に保管されています。

 

王家正式認可

近頃、スチュアートサファイアよりも一躍有名となったサファイアは、ケイト・ミドルトンのサファイアの婚約指輪です。故ダイアナ妃の指輪であり、伝統にとらわれない斬新なスタイルを持っていたダイアナ妃がご自分で選んだ指輪でした。ファッションアイコンでもあったダイアナ妃がサファイアの指輪をはめた途端に、世界のサファイアの指輪の売り上げが一気に跳ね上がったのです。12カラットのオーバル型のこの指輪は、クラウン・ジュエラーであったガラード( Garrard & Co )によって制作されたものであり、約30万ポンド(約4,300万円)の価値があると推定されています。ウィリアム王子が母親の指輪でプロポーズした背景には、王子本人によれば、「母親が結婚式にちゃんと参列できるようにしたかったから」という思いが込められていたようです。

 

信念を貫く

婚約指輪として人気が衰えないサファイアですが、サファイアを贈る相手は慎重に選んだ方が良いようです。大昔から貞操のシンボルでもあるサファイアは、かつて相手の貞節を試す宝石でもあったようです。大切な人に贈ったサファイアの色が変わるようなら、相手が浮気やよこしまな考えをしていることを証明するものだ、と一風変わった言い伝えもあります。

 

一方で、絶対なる信用を置けるものとして挙げられるのはグローブ・トロッターのスーツケースです。ぜひ、グローブ・トロッターファミリーの美しいニューフェイスと共に、人生に一度の大冒険に出掛けましょう。

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