キーワードは「絆」。家族旅行の最新トレンド「絆の旅」とは?

25 Mar 24

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キーワードは「絆」。家族旅行の最新トレンド「絆の旅」とは?

旅は、ファッション業界と同じように流行が移ろいやすいものです。ある年に人気を集めた海辺のスポットに、翌年には枯れた雑草が絡まり合い風に吹かれて転がっている、ということもあります。変わりゆく流行の犠牲になるのは場所だけでなく、旅の様式も同様です。家族旅行で選ばれる目的地やそこでのアクティビティがより冒険的になるにつれて、お砂場道具セットを持って出かける海辺での休暇というものはなくなりかけています(完全になくなったわけではありませんが)。今度は、より最新の技術革新のおかげで、休暇に大勢で集まる家族すら、近い将来絶滅危惧種となるかもしれません。そこで、家族旅行の最新トレンド、「絆の旅」に参加してみるのはいかがでしょうか。 

さて、絆の旅とは?その定義からみていきましょう。オリジナル・トラベル社のチームによれば、絆の旅とは、1つの家族の中の2人のメンバーで出かける旅。どのような組み合わせでもよいですが、2人に限ります。この旅が独創的なのは、父親または母親と子供1人(年齢は問いません)との組み合わせ、あるいは祖父または祖母と孫でも構わないのですが、充実したひととき(これこそ本来大事なことですよね)を2人きりで過ごすということが鍵になる、という点です。 

 

絆の旅を定義づけるもう1つの鍵は、共有体験という要素です。サンベッドに2人並んで寝そべり、休暇中ずっとそれぞれが別の本(またはデバイス)に夢中、というのは絆の旅とはいえません。重要なのは、共通の興味をもとに相通ずる考えを見出すということです。それは歴史や美術、あるいは美術の歴史かもしれませんし、もっと頭を使わなくてよい、例えば『ゲーム・オブ・スローンズ』のマニア向けイベントや、ディズニーのファンイベントかもしれません。退屈した、あるいはすかした態度の兄弟姉妹に口出しされることなく、2人きりで楽しめてわくわくできるものであれば何でもよいのです。 

ただし、絆の旅を成功させるコツがあります。そしてこれは、今後数年間、家族の集まりで懐かしく思い出されることになるでしょう。そのコツとは、何か新しいことを学ぶということ。もし2人ともにとって馴染みのないことであれば、それによって2人は平等な立場に立つことができ、すでに存在している上下関係における力学を取り払うきっかけになるかもしれません(例えば、サーフィン、乗馬、サルサダンスなど、醜態を晒さざるを得なかったり、恥ずかしい思いを味わう可能性があったりするアクティビティは、英国人らしく、人を指さして嘲笑しからかうのにはうってつけです)。 

もっと素晴らしいことに、どちらか1人が自分の趣味をもう1人に紹介するチャンスになります。大人が自分と力を合わせてコンフォートゾーンを抜け出そうとしている(老犬に新しい芸を仕込むときのように)のを見るのは、子どもにとって、そしてきわめて反抗的なティーンエージャーにとってさえ大変嬉しいものです。同様に大人にとっても、ワインテイスティング、野鳥観察、天体観測などの自分の趣味を次の世代に伝えるというのは、まさに中高年の夢。それに、これからはクリスマスの集まりで、大勢の家族たちを押しのけて趣味の話をしにいく 相手ができるのです。 

 

 

コンセプトについてご理解いただけたでしょうか。自分ならどんな絆の旅に出ようか、とお考えかもしれません。そうであれば、覚えておくべきポイントは、たいていの家族旅行と違って絆の旅は「どこへ行くか」ではなく「何をするか」から始まるということ。誰と行きたいか、そして旅から何を得たいかをまず考えてみてくださいね。 

絆の旅はその旅に出るペアごとに唯一無二なので、こうした質問への答えは、(オリジナル・トラベル社の仲間たちのような)旅のエキスパートに、企画をお願いするために伝える概要の出発点にすぎません。覚悟しておいてください。1度この旅に出れば、たちまち親戚中の人気者になりますよ。 

By トム・バーバー 

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