Condé Nast Traveller(コンデナスト・トラベラー)誌 ファッションディレクター
ペルーでアルパカと戯れたり、タイへ弾丸旅行に出かけたり、ロンドンを拠点とするスタイリスト、マーサ・ウォードさんは常に世界中を飛び回っています。
ここではマーサさんの幼少期に、ご家族愛用のグローブ・トロッターコレクションと共に出かけた家族旅行の思い出や、快適でスタイリッシュな旅の方法を伺いました。
ご自身のキャリアについて少し教えて頂けますか?
ファッションにはずっと関心をお持ちでしたか?
ファッションとの出会いは偶然でした。父の仕事(元新聞編集者、のちにRedwood Publishing社の創立者)の関係で雑誌やジャーナリズムは身近な存在であり、その道を自然と歩み始めました。
ファッションを勉強したことはありませんでしたが、若い頃から写真には深い情熱を抱いていました。
初めて就いた仕事はCondé Nastのプレスオフィスでのインターンシップでした。
その後、Tatler(タトラー)誌のファッション部門での求人に応募し、入社したのがファッションにおけるキャリアのスタートです。
フリーランスとして何年間か働いた後にCondé Nast Traveller誌での仕事の話が舞い込み、写真に対する情熱とファッションを通じてロケーションを考察するセンスの2つを融合できる理想の仕事に就くことができました。
マーサさんのご家族はグローブ・トロッターのトラベルケースのコレクションをお持ちだと伺っています。
それらにまつわる思い出をお聞かせください。
子どもの頃の休暇は家族と共に、たいてい南フランスかノーサンバーランド(イギリス北部)のどちらかに出かけていました。
現在に至るまで家族が所有する旅行鞄はグローブ・トロッターのトラベルケースのみです。
昔はキャスターが付いていませんでしたので、ネイビーカラーのグローブ・トロッターの大きなケースを手で懸命に持ち運んでいました。そのような移動を長年続けていましたね。
今やご自身のグローブ・トロッターをお持ちですが、選んだ色とその理由も併せて教えてください。
周囲からトラベルケースについてコメントをもらうことはありますか?
色を決めるのに何年もかかってしまい、グローブ・トロッターを買うまでの繋ぎとして他のラゲッジを買わなければならなかったほどでした。
結局、コレクションの全てをひとつのカラーに統一しなくてもよい、という結論に至り、異なるカラーでコーディネートを楽しむ方がよいという考えに落ち着きました。
サファリの新しいカラーコンビネーション(2018春夏コレクション)の機内持ち込みサイズ(20インチ トロリーケース)、そして英国旗艦店限定コレクションのネイビー/タンのボディに、レッドのハンドルが付いた26インチサイズのトロリーケースを持っています。
いつかまた、異なるカラーで33インチ エクストラディープスーツケースを私のグローブ・トロッターコレクションに追加したいと思っています。
タイムレスなデザインでアイコニックなラゲッジなので周囲から常に誉め言葉を頂いています。
グローブ・トロッターのトラベルケースのどこに魅力を感じますか?
私が大好きなのは、グローブ・トロッターの伝統であり彼らが永遠に変わらないことです。
その長い歴史の中で唯一変わったのはキャスター付きのトロリーケースの登場であり、それは実用性の向上のために必要不可欠な追加だと思います。
しかし、昔と変わらぬ頑丈な作りで、一生使える鞄であることに変わりはありません。
他の多くのケースはそうだとは言い切れません。
それに、ルックスも大好きで、デザインに惚れ込んでいます。
グローブ・トロッターのケースは数ある旅行鞄の中で最も独特でアイコニックなケースだと思います。
グローブ・トロッターのトラベルケースと共に出掛けた中で最も遠い旅先は?
ペルーはかなり遠かったです。その反対方向のバリ島も遠かったですね。
世界でお気に入りの国や都市は?
選べないほど多くの場所を様々な理由で気に入っています。
魅惑的なパリ、静寂のバリ島、香り豊かなプロヴァンス地方、斬新なニューヨーク、美しい自然のスコットランド…リストは永遠に続きます。
お仕事で訪れた中で最も冒険のような旅はどんな旅でしたか?
アメリカのラスベガスからアリゾナ州~ユタ州を巡るロードトリップでの撮影をCN Traveller誌に依頼されたことがありました。
長い日で8時間もドライブをしては途中で停まって写真を撮っていました。
そのひとつのルートを行くだけでも変化し続ける多様な風景に圧倒されました。
スケールの大きい山脈と、どこまでも平らに広がるオープンな道と大地の光景はまるで別世界でした。
これまでで最も印象深い撮影は?
一昼夜だけの、タイでの撮影を行ったことがありました。
タイでの滞在時間よりも往復の移動時間の方が長かったことを覚えています。
言わずもがな、タイを訪れたのはまだその一度きりです。
荷造りのスタイルは?
荷造りは出発前夜に行うことにしています。
もはや旅の儀式のようなものとなっていて、今となっては荷造りはひとつの楽しみでもあり、芸術の域までに磨きあげることができたスキルだと自負しています。
詰め過ぎないように注意しており、旅先の天候などを想像してその場所に見合ったものを選びます。
例えば、ユタ州の場合、夜明けは凍えるような寒さで、午前中には猛暑となり、日暮れ時には再び肌寒くなることを知っていました。
気温の高低差が激しい地域では重ね着をする他、対策がありません。着たり脱いだりを一日中、繰り返します。
スタイリストとして荷造りなど旅のコツを多くご存知かと思いますが、何か共有して頂ける旅のコツはありますか?
荷造りについて私の一番のコツは、荷造りをいったん終えた後に3アイテムを取り出すということをいつも行っています。
その3アイテムは旅行中に一度も使わないものである可能性が非常に高いのです。
結局、一度詰めたドレスを数着、靴を一足取り出したりしています。
私はお土産を買うのが大好きなのですが、お土産を入れるスペースも同時に確保できます。
手荷物の中に絶対に入れる3点セットは、カシミアのブランケットかスカーフ、耳栓、そしてアイマスク。
真夏でも、パリへの電車移動であってもこの3点セットは必ずハンドバッグに入れていきます。
ほとんどの場合、飛行機や電車はいつも凍えるような寒さで、騒音もひどいことは経験から得た知識です。
特に長距離フライトの際の安全安心なファッションは?
居心地の良さが鍵となります。温かさも重要です。
私の場合はジーンズとカシミアのセーター(飛行機は凍えるように寒いか、稀に暑い場合もあるので重ね着スタイルです)、そして足元はスニーカーです。
長距離フライトの場合、私の服装は決してお洒落とは言えないものなので、お洒落でシックなラゲッジが良いという訳なのです。
大きなトートバッグか籐のバスケット型バッグに本や雑誌を詰め込めるだけ詰め込み、肌触りの良いロングソックス、そして前述の3点セットは必須アイテムです。
旅行にお出掛けの際に必ずお持ちになるものは?
愛用のライカのカメラ。
そしてKalmsのハーブのタブレットです。
次の旅先は?
ペルーでの撮影から戻ってきたばかりですが、この後すぐにギリシャでの週末、そしてその数週間後にプロヴァンス地方に数日ほど出掛ける予定があります。
休暇よりも仕事の旅の方が長い傾向にあります。
果たしてそれが良いバランスなのか分かりませんが、現状はそのようになっています。
理由が何であれ、私にとって旅は常に冒険であり、喜びに満ちたものです。
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