英国のラゲッジメーカー、グローブ・トロッターが新コレクションを発売します。誰もが憧れる世界で最も有名なスパイのスタイルが見事に表現されたコレクションです。
ファッションアイコンとして、ジェームズ・ボンド以上に有名な架空のキャラクターを思い浮かべるのは難しいでしょう。1950年代の初めからずっと人気者であり続けているのですから、本当に偉大なキャラクターです。ボンドのスタイルが世界の注目と称賛を集めるようになった始まりは1962年。007が『ドクター・ノオ』でスクリーンに鮮烈なデビューを果たし、ボンドにも負けないエレガントさを備えた俳優のショーン・コネリーが主演したときでした。
グローブ・トロッターはこの夏、憧れのジェームズ・ボンドのスタイルと、世界を股にかけた華麗な任務をイメージした007シリーズ初のパーマネントコレクションを発売します。この新しいコレクションでは、定番である4ホイール搭載のキャリーオンケースとチェックインケース、そしてスモールアタッシェケースがラインナップされます。シックなグレー調のヴァルカン・ファイバーのボディに合わせ、レザーのストラップとコーナー、スタイリッシュなネイビーのライニングが施されています。さらに、取り外し可能なアクセサリーとして、スペクター、007のロゴ、ポーカーチップ、オッドジョブのシルクハットというボンドのクラシックなエンブレムをデザインした4タイプのレザーチャームも用意されています。
グローブ・トロッターは近年、ファンが自宅や外出先で自由にボンドのスタイルを再現できるよう、007のスクリーンに登場したラゲッジとは別に、映画の封切りや記念日に合わせた限定コレクションを制作してきました。しかしジェームズ・ボンドのアイコニックなスタイルを表現するパーマネントコレクションは、今回が初めてです。
グローブ・トロッターのヴィンセンテ・カステラーノ会長は、新コレクション発売について次のように話しています。「007シリーズとその制作会社のイーオン・プロダクションズとの長いお付き合いを土台として、新しい007コレクションの発表が実現しました。こうして両社のパートナーシップがこれからも続いていくのは大変うれしいことです。ボンド役も交代し、007の新しい章が幕を開けますが、私どももそこに参加できて光栄です」
では、007の新しい章が本格的に幕を開ける前に、グローブ・トロッターがこれまでに手掛けたボンドコレクションを振り返ってみましょう。
『スカイフォール』2012年
ダニエル・クレイグの3作目の出演作となった『スカイフォール』を記念して、スカイフォール・キャリーオンケースが発売されました。ボンド自身と同様に、エレガントなシンプルさを極めた逸品です。ヴァルカン・ファイバーのボディに黒いボックスグレインレザーのトリミングとクロム製のロックが際立ちます。内側のライニングはグレーの濃淡で織られたジャカード生地で、007のオープニングシーンに登場する銃口(ガン・バレル)がデザインされています。
『スペクター』2015年
『スカイフォール』の3年後、『スペクター』の公開に合わせてグローブ・トロッターからも記念コレクションが登場しました。スペクター・コレクション は、ヴァルカン・ファイバー製のネイビーのボディ、サフィアーノグレインレザーのコーナーとストラップ、真鍮製の金属パーツが特徴です。2ホイールのキャリーオンケース、ラージスーツケース、アタッシェケースが発売されました。
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』2021年
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグが007シリーズでジェームズ・ボンドを演じた最後の作品となりました。この最後の出演を記念してグローブ・トロッターは、作品に登場したラゲッジからインスピレーションを得たノー・タイム・トゥ・ダイ・コレクションを発売しました。ヴァルカン・ファイバー製のボディはシックな新色のオーシャングリーン。ブラックのレザートリムが施されています。4ホイールのキャリーオンケース、チェックインケース、アタッシェケースのラインナップに加え、ノー・タイム・トゥ・ダイのロゴが刻印されたクラシックな黒のラゲッジタグもそろっています。
『ドクター・ノオ』2022年
全ての始まりは、このときでした――1962年にジェームズ・ボンド・シリーズの1作目となる『007/ドクター・ノオ』が公開。そして2022年に公開60周年を迎えました。アルバート・R・ブロッコリーとハリー・サルツマンがイアン・フレミングの小説『ドクター・ノオ』を映画化したのがこの作品で、映画史で最長を記録する映画シリーズの始まりでした。現在までに、25作品が制作されています。グローブ・トロッターは、この60周年という歴史的な節目を記念して、007シリーズのオープニングシーンを象徴する「カラードット」を配したコレクションを発売しました。モーリス・ビンダーがデザインした『ドクター・ノオ』のオープニングタイトルは、まさにモダニズムの視覚表現であり、ここからポピュラーカルチャーの代表となる視覚要素が生まれました。ハイテンポな曲に合わせてカラードットの色、位置、配列が変わり、非常に印象的なシーンの一要素になっています。
『オクトパシー』2023年
もうひとつの代表作が、こちらも記念日を迎えました。2023年、グローブ・トロッターは『オクトパシー』の公開から40年を記念して、。特別なコレクションを制作しました。主演はロジャー・ムーア。謎のスパイ、ジェームズ・ボンドをムーアが演じた6作目の作品です。イラストのオクトパス(蛸)がヴァルカン・ファイバー製のスーツケースにからみつくインパクトの強いデザインは、映画の登場人物であるオクトパシーが着用していたシルクガウンから取ったものです。イラストだけでなく、なめらかな質感の黒いスーツケースにあしらわれた鮮やかなホリデーオレンジのレザーハンドルと真鍮製の金属パーツも印象的です。オクトパシー・コレクションは4ホイールのキャリーオンケースとチェックインケース、そしてアタッシェケースというラインナップで、スーツケースの内側のライニングにはマチェク・ピオトロフスキーがデザインした映画のポスターから取った「Octopussy」のロゴが散りばめられ、007のロゴのついた特別なデザインのレザーパッチが取り付けられています。
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