カラフルな旅の行き先:マイアミ

13 Oct 23

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カラフルな旅の行き先:マイアミ
新しいポップカラーコレクション の発売を記念して始まった旅行業界のエキスパートたちによるトラベルガイドの第2回をお届けします。今回のカラーはフラミンゴピンク。ローズに近い上品なピンクが表現するのは、フロリダ州南部にあるクールなカルチャーが人気のマイアミです。

グローブ・トロッターの新しいポップカラーコレクションの発売を記念して、3つのカラーをイメージした旅行ガイドの連載が始まりました。多くの方がご存知のように、2023年は映画『バービー』が大ブームになり(そのブームは今も続いていますね)、ピンクが注目を集めました。ポップカラーコレクションの落ち着いたフラミンゴピンクとクリーム色の組み合わせは、フロリダ州マイアミの美しい夕暮れの色やアールデコ建築のパステルピンクに通じるものがあります。今回は、作家でトラベルライターのデビッド・アナンドさんが「マジックシティ」と呼ばれるマイアミを探索し、なぜここでクールなカルチャーが再び盛り上がっているのかを紹介してくれます。

ポップカラー・キャリーオン&チェックイン | フラミンゴピンク
旅の行き先:マイアミ(フロリダ州)

マイアミ(フロリダ州)

マイアミにはずっと「熱さ」がありました。1年中まぶしく輝く太陽。蒸し暑い夏。キューバ移民たちの燃えるような情熱。その一方で、マイアミには「クール」が欠けていました。少なくとも現代の人がクールだと感じるような、文化の香り高い洗練された都市としての「クール」がなかったのです。そう、レストランやアートギャラリーが並ぶ街や、開発が進むエリアなどが。しかし、今はそうではありません。今、マイアミは2つの顔を持つ街になりました。陸地を保護するように沖合にせり出したマイアミビーチでは、パステルカラーが美しいアールデコ様式のホテルが並び、波の上をペリカンが飛んでいます。一方、本土側には立派な大都市があり、アメリカでも類を見ないスピードで再開発が進んでいます。ビーチに滞在して海水浴を楽しんだあとは、ぜひ本土側の都会へ出かけて、ルーフトップバー、世界的レベルのギャラリー、賑わうレストランシーンを満喫しましょう。

食べる

美術館のレストランといえば、出来合いのサンドイッチと子どもが飲むような紙パック入りのジュースが出てくるものだと思っている人は、ルベルズ・レクへ行ってみてください。きっと考えが変わります。これほど優れたバスク料理には、スペインのビルバオまで行かなければお目にかかれません。この店の塩漬けタラのコロッケや小麦粉を使わずに作るバスクチーズケーキは、地元の人々にも密かな人気です。そこから北へ1、2マイルのリトルハイチには、マイアミでも最高の地元密着型レストラン、ボイア・ディがあります。ボイア・ディでは最高級のナチュラルワインや、イカ墨入りパスタのタリオリーニ・ネロと評判のクリスピーティラミスのシェアリングプレートが提供されています。一方、マイアミビーチには観光客をターゲットにした平凡な店もありますが、そうではない素晴らしい店もたくさんあります。高級イタリアンならシェフのマイケル・ピロロさんがサウスビーチに開いたマッキャリーナや、ニューオーリンズスタイルのガンボやジャンバラヤがおいしい。ジョリエットがお勧めです。

飲む

リトル・ハバナの中心である8番街は、地元の人から「カジェ・オーチョ」の愛称で呼ばれています。そこにはピッグ湾侵攻の記念碑が厳粛にたたずんでいますが、それとともに、楽しく賑やかなカフェ、ラ・トローヴァもあります。毎晩、3人編成のバンドが演奏する中で、有名なバーテンダーのフリオ・カブレラさんが市内最高のダイキリをグラスに注いでくれます。ビーチにいるときに何か飲みたくなったら、ブロークン・シェイカーまたはサキソニーの2店をお勧めします。ブロークン・シェイカーは、かわいらしい照明を施した中庭が開放的ですが、市内のカクテルシーンをリードする名店です。また、ミッドビーチにあるサキソニーは高級感溢れるバーでありながら常に賑わっていて、こちらもぜひ体験していただきたい名店です。

体験する

アート・バーゼルがマイアミで開催されるようになってから20年を超え、マイアミは今やアメリカでニューヨークと肩を並べる芸術の街となりました。必見は、水辺に建つペレス美術館。ヘルツォーク&ド・ムーロンの設計による迫力のある開放的な造りが見事です。また、ルベル美術館では、バスキアや草間彌生など数々の傑作を含む見事なキュレーションが必見です。コーラルゲーブルズにあるヴェネチアン・プールは、イタリア風のポーチや天然の洞窟がある古代風の屋外プールで、アメリカでは唯一、国家歴史登録財に指定されたプールです。そして、マイアミに旅行したら必ず訪れたいのが、エバーグレーズ国立公園です。マイアミ・ネイティブ・ツアーズに参加すると、ここを舞台にした児童文学の『ジェントル・ベン』を思わせるエアボートで、マナティやワニがたくさん生息するビッグサイプレス国立保護区に連れて行ってくれます。

泊まる

ダウンタウンに宿泊して都会ならではのスマートな雰囲気を味わいたいなら、賑やかなブリッケル地区のホテル、イーストマイアミを予約しましょう。40階のルーフトップバー、シュガーに毎晩通って、マイアミ市内の素晴らしい夜景を眺めながら寿司ロールやカクテルを楽しむのもいいでしょう。ビーチエリアで人気のホテルは何と言ってもファエナ・ホテルです。このホテルが開業してからの10年で、ミッドビーチは周辺で最もトレンディなエリアに変貌しました。イーストマイアミの館内には、店の中央に金色のダミアン・ハースト作品を飾ったフィリピン風レストランのパオや、マイアミ市内では最高とされる南米テイストのスパ、ティエラ・サンタがあります。

 

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