グローブ・トロッターのアーカイブと、20世紀初めの写真や広告に見られる洗練されたミニマリズムに触発された、最新のカラーが発売されました。
グローブ・トロッターの最近のコレクションは、カラフルな魅力を打ち出したものが続きました。例えばアメリカのラッパー、タイラー・ザ・クリエイター のマインドを反映したGOLF le FLEUR*(ゴルフ・ラ・フルール) は、鮮やかなアニマルプリントのライニングと、クリーム色のヴァルカン・ファイバーボード・ボディに映えるカラフルなレザーのコーナーとストラップが特徴で、ヒップホップスターらしいアバンギャルドで個性的なデザインになっています。PEANUTSコレクション では、ステンシルで描かれた人気者のスヌーピー と、ポップな色遣いのかわいらしさに誰もが夢中になりました。
そんな中、今夏の新色の第1弾として、タイムレスなオリーブとチャコールのコンビネーションが発売されます。グローブ・トロッターの伝統をそのまま引き継いだ、落ち着いた色調です。
今回の新色開発にあたってデザインチームが参照したのは、グローブ・トロッターのアーカイブです。保管されている新聞記事や広告を100年以上前のものまでさかのぼって詳しく調べ、セピア色や白黒の写真や画像をもとにイメージを膨らませました。そして、古い新聞紙面にオリーブ、ブラック、グレーの色で印刷された広告と写真をもとに、グローブ・トロッターが「洗練されたミニマリズム」と呼ぶカラーが誕生しました。
開発にあたって作成された、アイデアやコンセプトをまとめた資料で強調されていたのは、「キャビントランク」や「ワードローブスーツケース」といったグローブ・トロッターが初期に発売した画期的な商品の数々でした。これらは「旅の黄金時代」と言われた20世紀の初めころ、裕福な旅行者のためにデザインされたものです。「革新的技術 」と「高品質な素材」をコア理念として守り、そこから頑丈でありながら軽い鞄を作るという当時のメッセージは、グローブ・トロッターが今まさに発信しているメッセージと全く同じです。1912~13年のカタログの商品広告には、今ではグローブ・トロッターの象徴にもなった「エレファント・テスト」の写真が掲載されています。ハンブルグ動物園で行われたこの実験は、体重1トンの本物の象をキャビントランクの上に乗せて強度と耐久性を試すというもので、結果は大成功でした。同じカタログに2度目の実験広告も載っており、こちらは象ではなく5人の男性 が1台の空のスーツケースの上に一度に乗っていて、「A marvellous test of strength(驚異の強度試験)」というコピーが添えられています。
こうしたさまざまな資料を参考にしながら、落ち着いた魅力の 新色オリーブ&チャコールが開発され、グローブ・トロッターのベストセラーコレクションであるセンテナリーに加わることになりました。ミニマルながら深みのあるオリーブと、汎用性が高く洗練されたチャコールはいずれも、ブラックレザーのコーナーやストラップ、そしてゴールド 、クロム、ブラックのどの色の金具ともさりげない好対照をなします。センテナリーはラゲッジの全種類(トロリーケース、チェックイン、キャリーオン、エクストララージスーツケース )に加え、ヴァニティケース、ロンドンスクエア、スモールアタッシェ、12スロットウォッチケースといったスーツケース以外の定番商品 も含め、ラインナップが充実しています。さらにうれしいことに、最新の2ホイールモデルでは、トロリーハンドルが新しくなりました。新しいハンドルは人間工学に基づいてサイドボタンで高さを調節できるメカニズム を採用し、コーナーやストラップ とコーディネートしたレザーのカバーを装着しています。タイムレスな魅力あふれるセンテナリーは、一方で常に未来を視野に入れながら、それと同時に豊かな伝統を守り続けるというグローブ・トロッターの姿勢を完璧に体現したコレクションと言えるでしょう。
グローブ・トロッターの開発担当ディレクター、ジェームズ・フィッシャーは、新色の開発について、次のように話しています。「今回の2色についても、過去の新製品開発と同様に当社のアーカイブを見直すことからデザインを開始しました。有難いことに 当社には参考になる優れた販促資料が残っています。1950年代のたくさんの広告のうちのひとつから有力な色をいくつかピックアップし、最終的にオリーブとチャコールというセピア系の色が最適だということになりました」
グローブ・トロッターの新色、オリーブ&チャコールは、7月19日からグローブ・トロッター直営店舗およびオンラインストアで販売します。
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