一針にこめる思い-ジェニー・パッカム

19 Oct 21

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一針にこめる思い-ジェニー・パッカム

ファッションデザイナーのジェニー・パッカムさんが自身の名を冠した、イブニングドレスとウェディングドレスのブランドを立ち上げたのは1988年のことでした。2013年にはブランドの25周年を記念し、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のラファエロ・ギャラリーでこれまでの作品が展示されました。

ジェニー・パッカムさんの顧客リストにはケイト・ハドソン、マイリー・サイラス、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェニファー・ロペス、ケイト・ウィンスレット、リース・ウィザースプーン、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、キーラ・ナイトレイ、リアーナなどが名を連ねています。ケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)のドレス制作も数多く任されてきたほか、映画『007』シリーズの『007/ダイ・アナザー・デイ』と『007/カジノ・ロワイヤル』でも衣装制作に携わりました。

また、映画『007』シリーズ製作60周年に先駆け、限定コレクションとして美しい8種類のイブニングドレスをデザインしました。

最初にファッションデザイナーになりたいと思ったのはいつですか?

まだ幼かった11歳くらいときでした。絵を描いてファッションを生み出すという私の大好きなことをする仕事があると知ったときです。

ジェームズ・ボンド映画を観た最初の記憶は何ですか?

ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが私にとって最初のボンドだったと思います。『007/ゴールドフィンガー』でマーガレット・ノーランが全身を金粉でペイントされて殺されるシーンは本当に衝撃的でした!

映画『007』シリーズの中で、最初に目を奪われた衣装は何ですか?

『007/ドクター・ノオ』で腰にナイフを下げ、手に貝殻を持って海から上がってきた白のビキニ姿のウルスラ・アンドレスです。それまであのようなビーチも、女性も見たことがありませんでしたから。

また、これまでの作品の中で、どのドレスがお気に入りですか?

『007/カジノ・ロワイヤル』でカテリーナ・ムリーノが着たJP(ジェニー・パッカム)ブランドのドレスです。ドレスも良かったと思いますが、それを着たカテリーナの美しさは息をのむほどでした。赤はボンドガールのドレスにぴったりです。情熱、誘惑、嫉妬、危険、血の色だから。

最初に映画『007』シリーズに携わったのはいつですか?

最初にデザインを任されたのは2002年の『007/ダイ・アナザー・デイ』でした。ロザムンド・パイクがドレスを床に脱ぎ捨てるボンドとのロマンチックなシーンで着ていたクリスタルが輝くワンショルダーのドレスです。『007/ダイ・アナザー・デイ』と『007/カジノ・ロワイヤル』では、衣装デザイナーのリンディ・ヘミングと一緒に仕事をしました。リンディはビジョンのある人で、私たちは共同でドレス制作に取り組みました。

映画『007』シリーズの60周年記念で披露されたドレスについて聞かせてください。

このコレクションのドレスは、『007』シリーズの映画に登場するドレスにインスパイアされたものと、各年代の映画自体にインスパイアされたものです。たとえば『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のドレスのアイディアは、絶えず核爆発の脅威にさらされていた映画のあらすじにヒントを得たもので、炎を表していますし、『007/私を愛したスパイ』のドレスはバーバラ・バックが着たドレスとそっくりなデザインにディテールを加えたものです。

ファッションデザイナーを目指す人にアドバイスをお願いします。

自分自身に忠実になり、得意分野を見つけ、諦めないことです。

世界中の場所、または文化で作品制作の糧になっているものはありますか?

私はハリウッドが大好きです。その魅惑的でスキャンダラスな歴史はいつも私に刺激を与えてくれます。インドへの旅行もそうです。インドでは創造力がかき立てられるので多くのデザインを制作しています。ハリウッドとインドのおかげで、エレガントさと、華やかで生き生きとした色合いの融合が実現しています。

旅人としての、ご自分の最初の冒険は何でしたか?

最初に1人でニューヨークに渡ったのは25歳のときでした。私はそこにいることに信じられないほど興奮していました。私にとってまったくの別世界でしたし、5番街のどの店のショーウィンドウにも私のドレスがありました。

何度も訪れる場所はありますか?

パリ、ベネチア、デリーなどの都市が特に好きです。散歩していろいろなものを見つけ、家に帰ってくると視野が広がるのです。パリにはアパートを持っていますし、友人もいるのでできるだけ行くようにしています。列車から下りるとすぐに家に帰ってきたような気持ちになるのです。ロサンゼルスも魅力的でとても好きです。表向きはゆったりした雰囲気を漂わせていながら、その下では純粋なエネルギーと成功への欲求が音を立てています。ヴィンテージ物のショッピングにも最適です。

どんな種類の料理がお好みですか?

旅をしているときは、魚と野菜、時々ライチマティーニ(!)というシンプルな食事を心がけています。

あなたのパッキングスタイルは?

臨機応変に期待を込めていろいろなものを持っていきます。それまで着ていなかった服も、場所や気候が変われば着るかもしれないと持って行くことが多いのですが、大抵は着ないで終わります。荷物は多過ぎることがあれば、足りないこともあります。旅先での買い物が好きなのでスーツケースのスペースは空けるようにしています。旅に出るとおもしろい物を選びがちです。朝に着る物を探してワードローブを見ていると、旅を思い出すことができるのです。

旅に必ず持って行くものは?

スケッチブックと鉛筆です。

ジェニー・パッカムさんの『007』コレクションは、ハロッズ、ネッタポルテ、ニーマン・マーカスの一部店舗で、2021年10月5日(火)から販売されます。Jenny Packham x 007 Collection

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