グローブ・トロッターの工場内をのぞけば、細部にまで細心の注意が払われていることがわかる。
多くのブランドが優れた職人技を駆使していることを証明していますが、すべてのグローブ・トロッター製品の背後にある、並外れたハンドメイドの芸術性に匹敵するものはほとんどありません。
120年もの間、グローブ・トロッターは、ビクトリア朝時代の創業以来、オリジナルのデザインと製造方法をほとんど変えることなく、手作りの美しいラゲージを製造してきました。1897年に創業したドイツのザクセンから、1930年代初頭にロンドンに移転した後も、グローブ・トロッターは1世紀以上経った今日でも、伝統的なハンドメイドの技術を応用し、オリジナルの機械を使用し続けています。
グローブ・トロッターのスーツケースは、バルカナイズド・ファイバーボード(通称:ヴァルカン・ファイバー)という特殊な接着紙を何層にも重ねたユニークな素材で作られており、軽量でありながら非常に頑丈です。グローブ・トロッターのトレードマークのひとつは、型押しレザーのコーナー。成型時に圧力がかかるため、バフとインクを塗る前に角を削る必要があります。角を浸し、プレスし、乾燥させ、再びプレスする工程には合計5日間。その後、手作業でケースに取り付けられるのですが、これは大変な技術と正確さを要します。
工場内のレザー保管棚には、スーツケースのハンドル、コーナー、ストラップに使用されている3mmのベジタブルタンニンなめし革が陳列されています。この皮革は、デヴォン州コリトンにある家族経営の小さな会社、J&FJベーカー社から仕入れられています。
オリジナルのグローブ・トロッターのスーツケースのデザインは、時を経てもほとんど変わらないフォルムのまま製造されていますが、コレクションは常に新しいシーズンや現代の旅行のニーズに合わせてアップデートされています。1960年代にブリティッシュ・エアウェイズで世界中を旅した元CAのヒラリー・ファリッシュが所有していたオリジナルのスーツケースにインスパイアされた現在の17年春夏ラインのように。1950年代のヘリテージ・ロゴをあしらったラゲージ・タグのように、アーカイブのエンボス加工もコレクションに含まれている。
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