Globetrotting with…アンドレアス・カウフマン

28 Sep 21

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Globetrotting with…アンドレアス・カウフマン

ジェームズ・ボンドの最新作を記念したライカの新製品、「ライカQ2“007Edition”」が発売されました。グローブ・トロッターが特別につくったケースとともに発売された限定版のカメラです。

ライカカメラの社主アンドレアス・カウフマンさんに、新製品「ライカQ2“007Edition”」について、また写真や旅についてお話を伺いました。

 

今秋、007シリーズの25作目となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』がいよいよ劇場公開されます。それを記念して、カメラのトップブランドとして有名なライカから、新製品「ライカQ2“007Edition”」が発売されました。

オーシャングリーンカラーの本体には007のロゴが入り、レンズキャップには映画のオープニングでおなじみの銃口のデザインを採用。新機種に合わせて特別にデザインしたグローブ・トロッターのケースに入った250台限定の新製品は、写真愛好家やボンドファン必携の一台となるに違いありません。


また、このカメラとケースの発売に合わせ、ロンドンのライカギャラリーで9月9日から映画のメイキングシーンを集めた写真展が開催されています。

主役のダニエル・クレイグをはじめ、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン、フォトグラファーのニコラ・ダヴやグレッグ・ウイリアムズが『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の舞台裏を撮影した味わいのあるモノクロ写真が展示されます。

写真展は2021年9月から10月以降にかけて東京、大阪、ウィーン、フランクフルト、ロサンゼルス、シンガポール、中国、ソウル、ザルツブルクなどの各都市でも開催。

■東京:ライカプロフェッショナルストア東京(東京都中央区銀座6-4-1東海堂銀座ビル2F)開催中~2022年1月25日

■大阪:ライカ大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1-7-1大丸心斎橋店本館6F)2021年11月3日~2022年1月11日

 

ライカとグローブ・トロッター、クオリティの高い写真を愛するトップブランド2社のコラボレーションについて、ライカ社主のアンドレアス・カウフマンさんにお話を伺います。

また、カウフマンさんが好きな旅先についても語っていただきました。

ライカとグローブ・トロッターの新たなコラボレーションについて、簡単にお話しいただけますか?

「ライカQ2“007Edition”」は、ボンドの25回目の諜報活動を記念して、ハンドメイドのスーツケース型カメラケースとセットでお届けするスペシャルエディションです。ケースは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するグローブ・トロッターのビスポークスーツケースをもとに、このカメラのためにカスタマイズしました。カメラ、ケースともに、オーシャングリーンのレザーで仕上げています。このオーシャングリーンという色は、衣装デザイナーのスティラット・アン・ラーラーブさんが、グローブ・トロッターと映画のコラボレーションの中で採用したこだわりの色です。

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カメラのトップブランドとして、ライカが写真業界からこれほど強く支持され続けるのは、なぜだと思いますか?

ライカがこれまでずっと、写真というものの見方や撮影の仕方を形成してきたからだと思います。例えばモノクロームカメラは白黒写真をデジタルで撮影するカメラですが、フィルムでは実現できなかったほどの、極めて質の高い写真を撮ることができます。これを実現したのはライカだけです。光を的確にとらえるための光学分野での経験が必要ですから。

"...特別な写真をとるときには、物理的な問題としてスマートフォンは適していません。"


スマートフォンやSNSの登場によって、近年の写真業界は大きく変化しました。ライカの今後について、何を望みますか?

写真産業というものを、どうとらえるかによると思います。人々が写真を愛する心は変わっていませんが、写真を撮って共有することが非常に簡単になりました。しかし、特別な写真をとるときには、物理的な問題としてスマートフォンは適していません。どちらも使い分けが大切です。

カウフマンさんは熱心な写真コレクターですが、主にどのような作品を集めていますか? お気に入りの作品はありますか?

私の蒐集スタイルは非常にシンプルです。ライカで撮影した写真、特にライカで写した人物の写真が好きです。私のオフィスに、特に気に入っている2枚の写真があります。1枚はアルベルト・コルダ氏が撮影したチェ・ゲバラの写真(フィルムからダイレクトにプリントしたもので、コルダ氏のサインが入っています)、もう1枚はニック・ウット氏が撮影した『ナパーム弾の少女』です。これもフィルムからのダイレクトプリントで、ウット氏と少女のサインが入っています(ウット氏の功績で、この少女は生き残ることができました)。

ライカフォトグラファーが撮影した旅の写真で、お気に入りのものを教えていただけますか?

無名のライカ愛用者が撮影した『中国飛行(Chinaflug)』という写真集があります。収録されているのは1933年から1936年の写真で、ユンカースの航空機で中国を飛行した際にコックピットから撮影されものです。今ではもう見られない昔の中国の壮大な風景が美しい写真集です。

お気に入りの国をいくつか挙げてください。

困りましたね。世界には本当にいい場所がたくさんありますから決められません。常に最有力候補になるのはイタリアでしょう。それから、日本も。

荷造りはどんなスタイルでなさいますか?

荷造りはきっちりしていますよ。旅に出ることが多いので、きちんと整理しておかないと行く先々で毎日混乱して大変ですからね。

旅行に行くとき、パスポートの他に必ず持って行くものは?

スマートフォン、リコラのキャンディ、眼鏡とレンズを拭くクリーニングクロス、そしてカメラです。

海外で写真を撮るのはお好きですか?

旅行中であろうとなかろうと、私はいつも、毎日、写真を撮っています。撮った写真はノートパソコンに月別のフォルダを作って保管します。つまり、日記のようなものですね。

直近の旅行で読んだ本は?

ヘレナ・ヤネチェックの『The Girl with the Leica(仮訳:ライカを持った少女)』です。

これから行きたい旅行先は?

もう一度アイスランドに行きたいと思います。それから、チリは行ったことがないので行ってみたいし、ロシアも再訪したいですね。

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年9月にイギリスにて先行公開後、日本では10月1日に公開。

「ライカQ2“007Edition”」および写真展についての詳細はこちら(ライカ ホームページ)

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