家族の一員

02 Apr 19

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家族の一員
どのグローブ・トロッターのケースにもそれぞれの物語が秘められています。
ジョン・エバンス一家が所有する 6 ピースのケースコレクションには半世紀以上もの年月にわたる旅と冒険の物語が溢れています。

 

1950 年代、平均的な英国人にとって旅行とは毎年恒例の海辺への遠出を意味していた時代に、ジョン・エバンス氏は世界の果ての隅々まで旅することになる華々しいキャリアをスタートさせました。

エバンス氏は第二次世界大戦後に創立された国際陸地測量部(のちに英国陸地測量部と合併)の調査員として、旧イギリス植民地の航空写真、地図、そして調査の記録作成に携わりました。
これらの記録はアフリカ、極東、カリブ諸島、大西洋および太平洋といった地域を網羅しています。エバンス氏は 33 年間に及ぶキャリアの中、大抵の場合は家族と、そして常に信頼できる相棒のグローブ・トロッターのケースと共に世界を駆け巡りました。

「父は兵役を務め上げた後、1956 年に初の海外任務に赴く前にロンドンのソーホー地区にあるトロピカルな服飾専門店で必要な物を揃えるように勧められました」と、エバンス氏の娘、キャシーさんは話します。「その専門店で父は最初のグローブ・トロッターのケースを購入しました。同時にフォックスブラザーズのゲートル(足首から膝までを覆う布)も購入したようですが、結局、一度も使用しなかったそうです。」

エバンス一家は、旅慣れた大胆な旅人でさえ滅多に訪れることがない場所で暮らすこともありました。例えば、フォークランド諸島、ウガンダ、エチオピア、アンティグア、マラウィ、イエメン、そしてソロモン諸島など。ソロモン諸島では愛用のグローブ・トロッターのケースが大変役に立ったそうです。

 

「ソロモン諸島での調査には船は欠かせない移動手段となり、ギゾ島、バニコロ島、マライタ島のアウキ市など、その他多くの島や地方への調査の旅で、常にグローブ・トロッターのケースが必需品を安全に運んでくれていました」とキャシーさんは語ります。

「(ケースは)陸上では、なんとシロアリの攻撃にも耐え抜きました。」

軽量かつ証明済みの頑丈さを誇るグローブ・トロッターのケースに感動したエバンス氏はグローブ・トロッターのケースを買い集め始めました。

2 つ目のケースは 1960 年代前半にフォークランド諸島での任務から帰国後まもなく、ニューキャッスルのベインブリッジズ百貨店(現ジョン・ルイス・ニューキャッスル)にて購入されました。

「時が経つにつれ、さらにケースの数が増え、兄弟と私が全寮制学校に入学する際には3人ともグローブ・トロッターのケースを1つずつ持たされました」とキャシーさんは振り返ります。

エバンス氏は何ヶ月も、時には何年も海外で仕事をしていたため、キャシーさんとご兄弟、そして母親の一家全員が父親に付いて海外で暮らしたり、さもなければ学校の休暇中に海外で暮らす父親を訪ねたりしていました。

1967 年から 1969 年にかけて、南米北部のガイアナで一家全員で暮らしていたことをキャシーさんは覚えています。

父親は普段は一人で調査のため遠征していたものの、休暇となると子どもたちを連れ立って遠征をしていました。例えば、ある時、エバンス一家は首都ジョージタウンから 50 キロほど離れたアメリカインディアンの村を訪ねたことがありました。他には、古くからの砂糖プランテーションを訪ねたり、ニューアムステルダムまで海岸沿いをドライブしたこともありました。

1969 年に父親のエバンス氏が撮影した写真には、キャシーさんと2人の兄弟がグローブ・トロッターのケースに囲まれて空港に向かう前に、地元のお友達とのお別れの場面が映し出されています。

 

使い込まれているものの、それ以上に深く愛されているエバンス一家のグローブ・トロッターのケースは、家族との素晴らしい数々の体験を思い出させてくれる大切な品々なのです。

多くのホテルや航空会社から集めたステッカーが未だにケースに貼り付けられています。その一枚一枚がユニークな記念品です。

キャシーさんのご両親が休暇で出かけたジブチ、さらには、地球上で最も人里離れた離島であるセントヘレナ島からの派手な黄色のステッカーなど、多くの旅の思い出に彩られています。

商用民間機の運用の初期にあたる当時、エバンス一家は現在のブリティッシュ・エアウェイズの前身にあたる英国海外航空( BOAC )を利用して海外に飛んでいました。

キャシーさんとご兄弟は英国海外航空からジュニア・ジェット・クラブの本を贈られ、フライトごとに機長からの署名を集めていました。子どもたちのエキゾチックな旅の数々を記録する本となったのです。

キャシーさんの本は現在、ロンドンにある BOAC/BA 歴史センターに飾られています。その本には機体番号 G-ASGC なる VC10 機でのフライトが記録されており、現在、ダックスフォード帝国戦争博物館にて展示されている飛行機そのものにあたります。

 

エバンス一家のスーツケースも現在はグローブ・トロッターのアーカイブの一部として大切に保管されています。

エバンス氏が愛用のケースと最後に旅行をしたのは 2004 年、シンガポールへの旅でした。購入後、まさに 48 年後のことでした。「父はオリジナルのケースにずっとご執心でした」とキャシーさんは言います。

市場に多くの新型スーツケースが出回る中、父はグローブ・トロッターを愛用し続けていました。空港での荷物受け取りベルトコンベヤーでは常に存在感を放っていたのが印象に強く残っています。

貴方も、もしくはご家族のどなたかも、古くから愛用しているグローブ・トロッターのケースにまつわる秘話はございませんか?

お心当たりがございましたら、InstagramFacebookTwitterSNSにてグローブ・トロッターのアカウントをフォローの上、#MyGlobeTrotter のハッシュタグ付きで物語をぜひご共有ください。

 

Photographs kindly provided by Cathy Evans

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