思いがけず、私がデザイナーになったきっかけ

10 May 17

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How I Became An Accidental Designer - GLOBE-TROTTER

1960年代のBOAC航空キャビンアテンダント、ヒラリー・ファリッシュが、グローブ・トロッターの愛用ケースが、いかにしてブランドの新しいコレクションのインスピレーションの源となったかを語っています。

1960年代には、私はBOAC航空のキャビン・アテンダントでした。現在BOACはブリティッシュ・エアウェイズ航空(BA)として存続していますが、当時は魅惑的な目的地まで長距離を飛ぶ英国の航空会社でした。BOACクルーの制服は会社から支給されていましたが、シューズとスーツケースは自分たちで購入する制度でしたので、私たちは一番耐久性に優れたグローブ・トロッターのケースを購入していました。

ホテルでは1960年代当時、宿泊者向けにプロモーション用のステッカーを配布していました。他のクルーはそれらを集めてケースの外側に貼り付けていましたが、私はステッカーを綺麗なまま保ちたかったので、ケースの内側に貼り付けていました。

退職後も長年にわたって以前使用していたそのケースを使い続けました。子供たちは、なぜ私が古いグローブ・トロッターを使い続けるか不思議に思っていたようです。そのステッカーは私に、初めて世界を見たときのことを思い出させてくれるので、とても気に入っています。ジャマイカのホテル・フラミンゴ、バンコクのエラワンホテル、銀座東急ホテルなど、たくさんの想い出へと引き戻してくれます。

ケースは最終的にヒースロー空港のブリティッシュ・エアウェイズ・ヘリテージ・センターに寄贈しました。2016年5月まで展示されていましたが、グローブ・トロッターのデザイナー、シャーロット・セドンさんが私のケースに興味を持ってくださり、そこから話は急展開となりました。

私はシャーロットさんに会い、貼り付けたステッカーのお話をしているうちに、彼女はカラフルなステッカーの新しいライニングを作りたいと言い始めました。ステッカーのデザインを使って、バッグや本革アップリケとしてパスポートカバーなどの商品もデザインしました。

美しすぎて、使う気になれないでしょう。

ヘリテージ・センターのケースはシャーロットさんが引き取ったので、代わりに新しいケースを二ついただきました。家族から、新しいケースは「美しすぎて使わない方が良い」と言われていましたが、グローブ・トロッターは使って美しさが増していくものだと思っています。私は誕生日の旅行でオリエント エクスプレスにケースと一緒に乗りましたし、東京で行われた新作発表会の イベントにも一緒に連れて行きました。

今回久しぶりに日本に行って、とても感動しました。60年代に銀座を歩いた時、私たちクルーは街行く人々に注目されました。おそらく背が高いことや日本の方々とは髪の色が違ったため、浮いていたのでしょう。新作発表会では、1960年代から自分が使用していた古いケースと、新作のコレクションのケースが並べてディスプレイされていました。それを見た人々のリアクションを見るのが非常に面白かったです。新品と、使い古された中古は対照的で良いコンビネーションでした。

日本に旅立つ前、ロンドン・ファッションウィークで新作コレクションのイベントに参加させていただきましたが、その時に関係者からグローブ・トロッターはAlexander McQueenやHermèsのようなブランドとのコラボレーションの歴史もあると聞きました。そんな中、今回はグローブ・トロッター史上初のお客さんとのコラボレーションだということを教えてもらいました。私はただステッカーのコラージュを作っただけと伝えましたが、それが「クリエイティビティそのものだ」とおっしゃって頂きました。私は是非この話を孫に伝えたいと思います。

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