ファッション界の重鎮、イタリアのグッチの知られざる “イギリスのルーツ” を顧みるプロジェクトとして、この度グローブ・トロッターはグッチからのオファーにより、個性的なトラベルケースコレクションを開発しました。
今年、フィレンツェに新たにオープンした GUCCI Garden のギャラリーに、Cosmorama(コスモラーマ)という名の展示ルームがあります。古くはブランド創立当時の 1921 年にまで遡り、グッチ歴代のトラベルケースやトラベルグッズが展示されています。展示の一部は、古くからグッチの紋章としてお馴染みの、ピルボックス帽(縁のない帽子)を被り、両手に荷物を持つベルボーイのモチーフをあしらったエンブレムに焦点を当てています。この特徴的なモチーフは、グッチの歴史を物語る重要なエピソードに由来しています。グッチの創業者、グッチォ・グッチが若かりし頃、ロンドンの高級ホテル、サヴォイ・ホテルでベルボーイをしていた頃の姿になぞらえているのです。上流階級の宿泊客が持つ美しいトラベルケースに惚れ込んだグッチォ青年は、故郷のフィレンツェに戻り、革製のトラベル・バッグやアクセサリー類を作り始めました。まさにこれがグッチブランドの誕生の瞬間でした。
それから約 1 世紀後の現在、グッチのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ氏はグッチが持つイギリスとのコネクションを再訪するプロジェクトに乗り出しました。ミケーレ氏自身、長年、愛用のグローブ・トロッターのトラベルケースを手に世界を駆け巡ってきました。グッチの 2018 – 19 秋冬シーズン用の新たなトラベルケースコレクションの開発協力に、手作りを信念とするグローブ・トロッターに白羽の矢が立ちました。ミケーレ氏のヴィジョンを忠実に再現できるラゲッジ作りが可能かどうか、長期間にわたる研究開発がなされました。
「グッチの折衷的な審美観の具現化は、グローブ・トロッターにとって大きな挑戦であったとともに、強い刺激を受けました」と、グローブ・トロッターのデザイナー、シャーロット・セドンは語ります。「トラベルケースの見た目の美しさや使い心地の良さについてのアレッサンドロ・ミケーレ氏のヴィジョンを実現することはに加え、技術面も大きな焦点となりました。結果として、グローブ・トロッターにとって初となる四輪ケースの開発、さらには革新的なデジタル・プリント技法の開発に至りました。また、グッチのトレードマークとも言えるバンブー素材を、ヴァニティケースのハンドルに、グローブ・トロッターとして初めて使用する機会にも恵まれました。」
グッチのニュートラベルケースコレクションはモデルやサイズも豊富に、GG スプリーム柄や緑・赤・緑のウェブストライプなど、お馴染みのグッチモチーフに、さらに大胆な新作プリントをあしらったものまで取り揃えています。
新ラゲッジ・コレクションは、先日、ミラノにて行われたグッチ 2018 – 19 秋冬コレクションの新作発表会にてデビューを果たしました。
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